肌疾患

乾癬(かんせん)の症状や困ったこと。ステロイドでの治療体験談!


乾癬(かんせん)は肌の病気で皮膚に赤い発疹と白い鱗屑(皮膚が剥がれ落ちてできたもの)ができる病気です。

見た目が気持ち悪いのとかゆくなるのが特徴です。

そんな乾癬にかかってしまった私の症状や治療過程を語ります。

わたしが乾癬になった原因

乾癬にはいくつか原因があるようですが、私の場合は軽度で体に異常がなく、特定されていません。

普段からストレスを溜め込みやすいので、それが大きい原因かもしれないとは医師から言われています。
 

一般的には、免疫機能の異常が関わっていて、ストレスや生活習慣病などが加わることで乾癬を発症すると考えられています。
 

私が初めて乾癬で病院にかかった時は、原因がわからないと言われていたので、ここまで解明されたのは進歩だと思います。

乾癬の症状や困ったエピソード

乾癬が上半身(腕・胸・お腹・背中)に出現した時は、とにかく痒くて搔いていたので、流血することもありました。
 

人にはうつりませんが、見られたくないので、プールや温泉などにも行けませんでした。

病院でも出現箇所を見せるため上半身裸にならないといけないので、女の先生でしたが毎回恥ずかしかったです。
 

頭皮にできた時は、シャンプーをした後も痒みがひどく、髪の毛を引き抜きたくなりました。

搔くと皮膚が傷つきかさぶたになり、フケのような皮膚が大量に髪や服に付着するため、服は黒系のものを避け、出かける直前に頭を洗うようにしていました。
 

髪の生え際にもできるため、見た目が汚く見え、髪を上げられませんでした。
 

液状の薬を頭皮につけるのですが、薬のせいで髪がベタベタし、頭を洗っていないように見えるので、薬を塗ったら外出しないか、必ず帽子を被っていました。

寝る前にも塗っていましたが、枕にも薬が付着するのでバスタオルを敷き、タオルを毎日交換していました。
 

シャンプーも無添加など刺激が少ないタイプを使っていたので、普通のものより少し高くつくので経済的に大変でした。

顔にできた時は、搔くと跡が残る可能性があるので、薬を塗ってひたすら痒みに耐えていました。
 

化粧は刺激になるので、できるだけしないように医師から言われ、数ヶ月ノーメイクで仕事にも行っていました。

顔は隠しようがないので、皆に見られ、どうしたのか聞かれるので、恥ずかしくて仕方なかったです。

乾癬の治療方法として行ったこと

軽度なので、塗り薬で症状を抑えていました。

初めて診断がついた時には、乾癬の原因が特定されていないので、対症療法しかないと言われました。
 

乾癬に効果があるとされるステロイドの弱いものから試し、効果があれば続けます。

3ヶ月ほど使って効果が薄いと、少し強いステロイドを処方されました。
 

体用は粘度の高いクリーム、顔用は調合したクリーム、頭用はミルクタイプ、それぞれの部位に合った塗り薬を出してくれました。
 

毎日1~2回、薄く塗るように言われ、特に夜は必ず塗るように指示がありました。

適度に紫外線を浴びることは良いが、当たりすぎると紫外線や日焼けが刺激となり悪化するので、外出は気を付けるようにとも言われました。
 

私の場合は、長期間症状の出現と消失を繰り返しているので、一番酷い時は化学療法を勧められました。

しかし、1回ごと短い時間で終わるものの1週ごとに通院の必要があり、当時2歳と4歳の子供がいて近くに預ける場所がなく、通院に連れていく必要がありました。

先生には事情を話し、薬で対応してもらいました。
 

そこから時間はかかりましたが、幸いにも改善していきました。

痒みが強い時は、一時凌ぎに飲み薬を処方してくれることもありましたが、根本的には治っていないので、薬が切れると痒かったです。

私にはあまり効果がなかったようです。
 

長引く治療で一番困ったのが、夫の仕事の関係で引越しが多く、頻繁に病院を変えなければいけなかったことです。
 

毎回、初めて病院にかかる時は、前回までの治療で使った薬すべてをお薬手帳とメモで伝えていました。

それでも、先生によって治療方針や使う薬で異なることが多く、安定した治療を受けることが難しかったです。
 

また症状が悪化していても、引越しや子供の面倒が優先だったので、対応が遅れることがしばしばありました。
 

ステロイドは副作用があるので、長期間使用するのは好ましくありません。

体質によっても合う合わないがあるので、医師から治療のステップアップの話があれば、できるだけそれに沿って進めるのが効果的な治療法だと思います。

乾癬の治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

最初は、顔に1つできました。

その時は吹き出物だと思って通院せず、数ヶ月後、自然治癒しました。
 

それから7年後、上半身(腕・胸・お腹・背中)にできました。

それぞれの箇所に2~3コずつ出ていて、徐々に上半身全体に数が増えていきました。
 

病院の塗り薬を使い、徐々に数が減っていき数ヶ月~1年程度で綺麗な皮膚に戻ります。

しかし、また半年から1年後くらいに出現するというのを10年間繰り返し、その都度塗り薬で治してきました。
 

ようやく治ったと思ったら、今度は頭皮にでき、出たり落ち着いたりを繰り返し、現在まで6年間続いています。

塗り薬を使えば、数ヶ月から1年程度で徐々に良くなっていきます。

乾癬の治療にかかった日数

16年

乾癬の治療にかかった費用

通院回数が多いので、トータルではわからないですが、1回の治療費は、5,000円台~7,000円台でした(診察+3~6ヶ月分の薬)。

私のかかりつけの薬局では、ジェネリックが置いていない場合が多く、少し高いかもしれません。

薬の種類や量によって変動します。

乾癬に悩んでる人へのアドバイス!

乾癬は、免疫機能に関わっているので、ストレスが多い現代社会では、長期化しやすい傾向があります。

当時の医師からは、出産を機に症状が出なくなる場合もあるが、出現して治るというのを一生繰り返す方もいると聞きました。

2人出産していますが、私は改善しませんでした。
 

乾癬の研究は、この16年の間にも進んできているので、原因の特定や特効薬が見つかるかもしれません。

私も未だに出現する頭皮の痒みと戦っています。

自分に合った治療を続けて、少しでも早く痒みから解放されてほしいと思います。

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