子宮・卵巣

月経痛がひどい原因は子宮内膜症!?症状と治療体験談!

月経痛

月経痛がひどいのは子宮内膜症・チョコレート嚢胞が原因かもしれません。

子宮内膜症・チョコレート嚢胞は子供を産んだ女性に多い病気です。

そんな子宮内膜症・チョコレート嚢胞にかかってしまった私がホルモン治療やディナゲスト、開腹手術で治療を行った体験を語ります。

わたしが子宮内膜症・チョコレート嚢胞になった原因

基本的には原因は不明です。

考えられるのは、子宮内膜が月経の時に逆流して卵巣に付着したか、子宮内膜の異常な細胞分裂のためと言われています。
 

月経周期が短く、月経期間が長い人がなりやすいそうです。

もともと子宮筋腫だったので、それも要因の一つではないかと思われます。
 

また、子宮内膜が腹膜や骨盤内にも癒着していたということなので、脳の異常も考えられます。

脳の伝達機能が異常なため、在らざる場所に子宮内膜が作られたのかもしれません。

ストレスや、脳に作用する薬の過剰摂取のせいとも考えられます。

子宮内膜症・チョコレート嚢胞の症状や困ったエピソード

もともと、子宮筋腫はあったので、月経困難症でもありました。

子宮内膜が過剰に量産されるので、月経の量がかなり多く、ナプキンを代えるのが大変でした。

ひどいときは、10分で交換しなければならなかったので、仕事中にズボンを汚すこともありました。
 

月経痛もひどく、痛み止めは毎回飲んでいました。

毎回飲むので、だんだん効き目がなくなってきて、量も増えていきました。

それで、病院へいったら、子宮内膜症だといわれました。
 

病院でホルモン治療をしていました。

3年程治療していましたが、仕事を辞めてしまい、金銭的余裕が無くなってしまいました。
 

薬の効き目もあまり良くなかったので、薬を変えてしまったら、半年ほどで腹膜炎を起こしました。
 

腹膜炎は、子宮内膜が腹膜に癒着したためです。

お腹が張れて、痛みのため動けなくなりました。

そのため、入院することになりました。
 

その時に撮ったMRIのため、腸閉塞だということも分かりました。

卵巣が腫れてしまい、腸と膀胱を押しつぶしていたそうです。
 

どうりで、便秘と下痢を繰り返すと思ったら、そのせいだったのです。

また、よく尿漏れもあったので、なんだか納得でした。

子宮内膜症・チョコレート嚢胞の治療方法として行ったこと

子宮筋腫と診断が出された時は、妊娠も分かったので、治療はしませんでした。

子供を産んで、しばらくは何ともなかったのですが、そのうち月経がひどくなってきたため、病院へ行きました。

その時に子宮内膜症だと診断されました。
 

治療としてディナゲストが処方されました。

子宮内膜を生成する女性ホルモンエストロゲンを抑え、黄体ホルモンを補う作用があります。
 

副作用として不正出血がありましたが、月経の痛みはありませんでした。

人によっては、更年期障害のような症状もでるようです。
 

私は精神的にうつ病のような状態と、睡眠過多に悩まされました。

内膜の症状は抑えられていたようですが、良くなる様子でもなく、いつかは切らないといけない状態でした。
 

ディナゲストはひと月8千円と、高価ですが、それほど手の出ない薬ではありませんでした。

しかし、副作用のため仕事が上手くいかず、辞めてしまったので、支払うことができませんでした。
 

そこで、ルナベルという比較的安い薬に代えてもらいました。
 

ルナベルは低用量ピルです。

エストロゲンと黄体ホルモンを投与して妊娠状態にする方法です。

この薬は蕁麻疹がでたため、すぐに中止しました。
 

その次にシンクレアを処方されました。

花粉症の薬ですが、アレルギーを抑えることによって、腫れを抑えるという考え方です。

しかし、私の場合、内膜症がかなり進行していたため、全く意味が無く、腹膜炎を併発する結果となりました。
 

チョコレート嚢胞が進行していて、違う病院を紹介されていたところでした。

その紹介された病院先で、腹痛のため緊急入院したしだいです。
 

入院してすぐに、リュープリン注射をうたれました。

子宮内膜の骨盤内癒着、腹膜内癒着は、1週間ほどで良くなりました。
 

膀胱や腸閉塞のこともあって、子宮全摘手術を進められました。
 

そこの病院は最初、なぜか便が詰まっていると言い張って、いろいろ嫌な検査をされて嫌な思いをしたので、そこで手術をするのは嫌でした。

また、子供のこともあったので、手術は地元に戻ってしました。

子宮全摘、開腹手術です。

子宮内膜症・チョコレート嚢胞の治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

楽ちんです。

何で早く切らなかったんだろうと思いました。

心配していた更年期障害も、全然ありません。

むしろ気分も良いし、あれほど眠かったのが嘘みたいです。
 

手術直後は、大変でしたが。

全身麻酔で、4時間の手術が6時間かかったので、腸が回復するのに、かなり日数がかかりました。
 

腸運動がなかなか上手くいかず、便秘と下剤との闘いでした。

散歩をしたり、漢方薬を飲んだり、食事に気を使ったりしましたが、時間の経過が必要でした。
 

2カ月ほどすれば、快便です。

しかも、手術をする前より体が動きます。

子宮内膜症・チョコレート嚢胞の治療にかかった日数

手術前にリュープリン注射を半年つづけました。

1ヶ月に1回の注射です。

月経を止め、卵巣の腫れを抑えるためです。
 

最後の注射が終わる頃に、手術を行いました。

入院は2週間です。
 

開腹手術のためか、回復に時間がかかりました。

腹腔鏡であれば、もっと早く退院できたと思われます。
 

病院は、子宮筋腫の時から通っていたので、10年間です。

子宮内膜症は5年間、チョコレート嚢胞になってからは3年間です。
 

その間は、ディナゲスト等の薬による治療です。

薬の治療は、症状を抑えるだけで、完治は難しいです。

子宮内膜症・チョコレート嚢胞の治療にかかった費用

ディナゲストの治療中は、月に1万円かかりました。

健康保健に加入しています。
 

リュープリン注射は、量を減らして貰ったので(1.88)8千円程度が半年間です。
 

腹膜炎での入院費は健康保険分で、28万円です。

高額医療制度を使ったので、約8万円支払いました。
 

わけのわからない検査と薬のせいなので、普通はこんなにかかりません。
(MRI,腸内内視鏡、腸洗浄までされました。高価な下剤も処方されました。)

子宮全摘出手術(開腹手術です)は48万ほどかかりました。

これも高額医療制度を使いました。
 

月がまたがってしまったので、差額ベッド代も入れて、20万円ほど支払いました。

子宮内膜症・チョコレート嚢胞に悩んでる人へのアドバイス!

子宮筋腫や子宮内膜症は、症状の違いはありますが、成人女性の3人に1人にあるそうです。

女性ホルモンの分泌に関わる大事な臓器なので、なかなか思い切って手術は出来ないと思われます。
 

けれども、手術にはいろいろな方法があります。

卵巣を残すこともできますし、片方だけ卵巣を切ることもできます。

腫瘍だけ削ることもできます。
 

リュープリン注射は副作用が強いため、半年しかできませんが、効果は高いです。
 

私のように長い期間手術をしないでいると、他の内臓にも影響し、その内臓を切らなければならなくなることもあります。

肺に転移することもあるそうです。

癌化して死に至ることもあります。
 

実際、紹介された病院では、腸も一緒に切るといわれていました。

卵巣が腸に癒着していて、剥がすことができないと脅されました。
 

半年のリュープリン注射で、卵巣が小さくなったことと、どうやら癒着していなかったので、腸は切らずに済んでよかったです。

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