子宮・卵巣

生理痛がひどいのは卵巣のう腫が原因だった!手術による治療体験談!


生理痛の痛みにはは個人差があります。

でも痛み止めを飲まなきゃいけないほどの痛みの場合、病気の可能性もあります。

私の場合は「卵巣のう腫」という病気でした。
 

卵巣のう腫を手術により治療した体験を語ります。

わたしが卵巣のう腫になった原因

卵巣のう腫は下記4つの種類に分けられています。

  • 漿液性のう腫
  • 粘液性のう腫
  • 皮様性のう腫
  • チョコレートのう腫

私が発症した「皮様のう腫」の原因は分かっていないそうですが、卵子が受精していないのに勝手に人の体になるための分裂を始めてしまうために起こると考えられているとのことです。「皮様のう腫」は歯や毛髪などの組織が含まれた物質がたまるのですが、実際摘出したのう腫の写真を見せてもらうと、毛髪がどろどろと混じっていてぞっとしました。

卵巣のう腫の症状や困ったエピソード

とにかく生理痛がひどくて困りました。。

立っていられないほどの生理痛に毎月襲われ、実際電車の中で痛すぎて倒れたこともあります。

痛み止めを飲んでもなかなか収まらないほどの激痛でした。
 

5cmを超える卵巣嚢腫はある日突然捻転(ねじれる)、破裂するなどといった可能性があるとお医者さんに言われました。

これは、もはや信じられないほどの激痛となるそうで、いつもその爆弾を抱えて生きていると思うと、とても不安な気持ちで、精神衛生上よくなかったです。
 

さらに、卵巣嚢腫はある程度の大きさになると、悪性の可能性も考えられるそうです。

つまり卵巣がんの疑いがあるということです。
 

なので、悪性の卵巣がんではないということを確認するためにも、手術して取り出してみないといけないといわれました。
 

捻転、破裂の恐怖に加え、がんであるかもしれないというのは、相当な恐怖でした。

実際9割が良性であるといわれているそうですが、それでも卵巣がんの可能性は捨てきれないので、手術をするまでは不安との闘いでした。

卵巣のう腫の治療方法として行ったこと

まずは問診をうけます。

次に触診・内診と超音波検査が行われ、卵巣腫瘍の有無を診断してもらいます。

そして、5センチ以上の直径の卵巣嚢腫があると判断されたので、腹腔鏡下手術で摘出しました。
 

手術は体外法という手法でした。

これはまず腹腔鏡にて骨盤内を観察し、卵巣嚢腫の大きさ、周囲との癒着を確認してもらいます。

癒着がなければ、卵巣嚢腫の内溶液(脂肪や毛髪などのどろどろした物質)を吸引し、卵巣嚢腫をしぼませてもらいます。
 

そして切ったところから卵巣を引きずり出し、卵巣嚢腫を取りのぞき正常な卵巣を体内で溶ける糸で縫って修復してもらいます。
 

私の傷は2か所で、とても小さかったです。

1つはおへその中、もうひとつはおへそから数センチ下の下腹部です。
 

手術から2年たった今は、まったく傷跡もわかりません。

もし腹腔鏡下手術をせずに、嚢腫が捻転や破裂をしていたとしたら、緊急手術になり、開腹手術をしなければならなかったそうで、そうなるとこんな小さな傷跡では済まなかったとのことです。

早期に発見し、腹腔鏡下手術をしてもらって本当に良かったと思います。
 

また、先生の説明では、卵巣嚢腫はなかなか自覚症状がないものなので、妊娠時の検査で発見されることもあるそうです。

妊婦の状態であっても、妊娠継続に影響を与えず母子ともに健康を維持しながら手術を行うことが可能ということですが、やはり妊娠中に手術を行うとなると、不安も2倍になると思います。

なので、少しでも生理痛がしんどいなと思ったら、女性の方は卵巣嚢腫を疑って、検査をうけてほしいと切に思います。
 

生理痛のほかにも、便秘がひどくて内科で超音波検査を受けたら、卵巣に腫瘍が見つかったというケースもあるそうです。

ひどい便秘も、卵巣嚢腫のサインのひとつとして覚えておいていただけたらと思います。
 

私はその後、定期的に検診を受けていますが、再発することもなく、卵巣を含めた婦人科系の臓器の状態は良好という事です。

卵巣嚢腫は完治したといえると思います。

卵巣のう腫の治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

生理痛はゼロになりました。

また、気持ちの面でも、悪いものが取り除かれて、とてもすっきりしました。

卵巣のう腫の治療にかかった日数

入院は1週間程度で、術後の通院は2回ほどで終了しました。

卵巣のう腫の治療にかかった費用

約15万円ほどであったと思いますが、高額療養費制度が適用されたので、自己負担限度額を超えた金額が払い戻されました。

卵巣のう腫に悩んでる人へのアドバイス!

とにかく手術さえ無事に終われば、何の問題もなく普通の生活に戻れます。

卵巣自体もまったく傷つくことなく、妊娠もできました。

なので、手術というと少し怖い思いや抵抗もあるかもしれませんが、勇気を出して早期に腹腔鏡下手術をうけてください。
 

先延ばしにして捻転、破裂などしてしまったら、傷跡も大きいだけでなく、傷の治癒に時間がかかり、普通の生活に戻るのに時間がかかります。

術後は生理痛のない生活というのは、こんなに素晴らしいものだったんだと心から嬉しく思っています。

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