肌疾患

ダニに刺されたかも?ダニ湿疹の特徴とは?! 薬と駆除方法も紹介!

ダニ湿疹

家の中で虫に刺されたとき、それが蚊であればすぐにわかると思いますが、ダニやムカデなど刺し跡や湿疹だけだと何に刺されたのか経験がなければわかりにくいですよね。
 

家の中でも一番多くダニが生息しているのは、布団です。

お手入れをしていない布団には数十万匹ものダニがいることもあります。
 

考えただけでもぞっとしますよね。

ダニによる湿疹と特徴、駆除方法なども詳しくご紹介します。

ダニによる湿疹と特徴

ダニの種類は、現在発見されているもので5万種類以上と言われています。

ここでは、おもに家の中で刺されるダニについての湿疹と特徴を詳しくご紹介していきます。

ツメダニによる湿疹と特徴

ツメダニの発生時期は、湿度の高い梅雨の時期から秋にかけて多く、夜間に刺されるということが多いです。

ツメダニは、服の中で数か所まとまった場所を刺すことが多いです。

そして、ツメダニは顎が弱いので、お腹や太もも、二の腕などの柔らかい所を刺します。
 

服を着ているのに刺されたという場合は、ツメダニの可能性が高いと言えます。

ツメダニによるアレルギー反応は、遅延型アレルギーなので、刺された直後は気付かず、少し時間がたって痒みが出てきてから刺されたということに気づくことが多いです。

また、ツメダニに刺された痒みは1週間ほど続きます。

イエダニによる湿疹と特徴

イエダニの発生する時期は、一般的に5~9月ですが、冬にも発生することがあります。

イエダニは、肌の柔らかい場所の特に血管があるところを好み、数か所まとめて刺します。
 

刺された肌は、赤く腫れさらに真ん中に水疱としこりができて10日間くらい痒みが続きます。
 

ツメダニとの刺され方の違いは、刺すだけでなく血を吸うので血管のそばを刺されることが多いということです。

また、刺された箇所にしこりと水疱ができるので違いがわかりやすいです。

マダニによる湿疹と特徴

マダニは、手足などの露出している場所を刺します。
 

吸血跡が残りますが、それに気付かず後日感染症を起こすこともありますので、マダニに噛まれたら早めの段階での医療機関の受診をおすすめします。

ツツガムシによる湿疹と特徴

ツツガムシという名なのでダニとは関係なさそうに思われますが、実はダニの仲間です。

そして、マダニなどと同じダニ媒介性感染症を引き起こす恐れがあります。
 

ツツガムシは、春と秋に被害が多く、ツツガムシ病にかかる恐れがあります。
 

刺された箇所には刺し口がありますが、痛みや痒みはほとんどありません。

刺される個所は、主に服で隠れたお腹や脇腹、太もも、二の腕などの軟らかいところです。

血は吸いませんが、体液を何時間もかけて吸います。

ダニによる湿疹に効く薬

ダニによる治療は、軽症であれば市販のかゆみ止め外用薬でもいいです。

しかし、赤味や痒みが強い場合はステロイド外用薬が必要となりが、我慢出来ないほど痒みや痛みがある場合、そして刺された箇所が多い場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
 

また、薬を使いたい箇所がどこなのか、使うのが子供なのか大人なのかなどによっても違ってきます。

ムヒS

ムヒSは、ステロイド非使用の痒み止めになります。

顔へ使用も可能ですが、目や口には入らないように注意してください。

また、小さな赤ちゃんなど生後3カ月以上なら使用可能です。
 

しかし、肌に腫れがある、化膿している、かきむしって傷になっている、生後3カ月未満の赤ちゃんなどの場合は、効果的でなかったり、逆に強すぎてしまったりする可能性があるので使用しない方がいいでしょう。

ムヒアルファEX

虫刺されによる痒み止めとして有名なムヒアルファEXで、ステロイドを使用しています。

このタイプは、ダニやノミ、ムカデなどの刺咬による痒みや湿疹などに有効です。
 

注意書きをよく読み、塗る部位や長時間の連続塗布などに気を付けましょう。

ムヒアルファSⅡ

ステロイドの強さが心配なときは、ムヒアルファSⅡがおすすめです。
 

ムヒアルファEXと同じくステロイドを使用していますが、ステロイドの強さレベルがワンランク下の弱いという全体で一番弱いレベルに分類されています。 

ダニの駆除方法

ダニは、いたるところに存在しますが、何といっても一番多いのは、寝室のベッドと言えるでしょう。

まず初めにやっておきたいことは、生きているダニの駆除ですね。

生きているダニを駆除しようと思っても掃除機や布団クリーナーの吸引ではほとんど効果がないです。
 

では、どうすればいいのか?

効果が期待できるおすすめのダニ駆除の方法をご紹介します。

宅配クリーニング

費用は布団1枚6,000円前後と高くなりますが、電話で依頼ができダニ以外のカビや汗染みなども一掃してくれます。

その際、まとめ洗いではなく単品洗いをしてくれる業者なのかを確認しましょう。
 

単品洗いの方が、ダニやダニアレルゲンを洗い落とすことができるのでおすすめです。
 

また、ドライではなく水洗いの業者を選びましょう。

ダニ自体は熱で死にますが、ダニの糞や死骸などのダニアレルゲンは水溶性なので、ドライクリーニングでは落としきれません。

布団乾燥機での熱処理

1度では効果は期待できませんが、朝晩2回を3日連続して行うことで効果が期待できます。

布団乾燥機を使う駆除方法なので、ない場合は購入費用が掛かります。

スチームアイロン

アイロンのスチーム機能は、約100℃と高温なので瞬間的にダニを殺すことが可能となります。

低コストでダニを殺す効果が期待できますが、熱で大切な布団が傷んでしまわないか素材の確認をしましょう。

スチームをする際は、タオルをあて布として敷きスチーム機能の「強」で数秒噴射します。

布団の頭部や上半身周りをメインにスチームをあてましょう。
その後、天日干しをしてしっかりと乾かしましょう。

天日干し

殺ダニ効果は低いですが、毎日こまめに行うことでダニ抑制になります。

天日干しでおすすめなのは、効果を高める布団干し袋です。
 

布団干し袋は、黒色の生地なので干すことで熱を吸収しやすく乾燥力も高まり、ダニの駆除に効果的です。
 

また、炎天下での車のボンネットや屋根瓦の上に置くとさらに効果が期待できます。

薬剤処理

防ダニスプレーなどの薬剤処理は、比較的低コストでダニの駆除を行えますが、体力の衰えを感じる方や敏感肌の方など、健康上使いすぎないなど注意が必要です。

また、薬剤処理は、必ずマスクを着用し部屋の換気をおこなった状態で使用しましょう。

熱処理

ほとんどのダニの致死温度は50~60℃なので、手軽で効果的な駆除方法ですが、素材によっては、布団を痛めてしまうなど使用感を損なう場合がありますので注意が必要です。

あまりお勧めできない方法

家庭用洗濯機の使用は、ダニを退治しきれないばかりか布団の使用感を損なう恐れが大きいです。

ダニ取りシートは、即効性がなくダニ発生後の駆除方法には向きません。

アロマオイルは、ダニを追い払うことはできますが駆除としては向かず一時しのぎの方法です。
 

除湿機は、湿度をおさえることによってダニ発生の予防はできますが、ダニ駆除には効果はありません。

まとめ

生きているダニは、人を刺して痒みなどを引き起こしますので、適した方法でダニを駆除しましょう。

そして、ダニに刺されてしまった時は、早めに適した市販薬を使うか、皮膚科を受診しましょう。

また、死んでいるダニもダニの餌やダニアレルゲンなどの健康被害を引き起こしますので、できるだけ取り除くように心掛けましょう。

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