いくら寝ても睡眠時間が足りない、日中に居眠りしてしまう病気「ナルコレプシー」
学生も社会人も意図せず居眠りしてしまうので非常に困る病気です。
そんなナルコレプシーの私が薬や生活習慣の改善、仮眠によりナルコレプシーの症状を軽減することに成功した経験を語ります。
Contents
わたしがナルコレプシーになった原因
高校生になった時に授業中や友達と遊んでる時にも、居眠りばかりしていました。
毎日、眠くて眠くて仕方なかったのですが、それが病気だとは知らずに学生生活を送ってきました。
そして、大学生になった時です。
私は医療系の大学に通っていたので、ナルコレプシーという病気の事を知りました。
そして、精神医学を教えてくれている先生に一度受診をするように言われ、病院へ行くとナルコレプシーだと診断を受けました。
原因は遺伝や自己免疫疾患だと言われているが、ちゃんとした原因は不明だと言われました。
ナルコレプシーの症状や困ったエピソード
高校生の頃は、授業中に居眠りをする程度でした。
起きていようと思っても勝手に居眠りをしてしまうのです。
机に肘や手を付けなければ居眠りをしないだろうと思い、手を下ろしていても、椅子に座ったままフラフラしながらでも眠ってしまいます。
この頃は、まだ良い方です。
大学に入ってからの方が症状は悪化していました。
授業中に居眠りをするのは続いていました。
ですが、大学は高校と違い居眠りをしていると先生に叱られ単位が貰えない事もあります。
なので必死に起きようとしていたのですが、どうしても眠ってしまいます。
そして、ついに大学のテスト中にも眠ってしまうようになりました。
試験はもちろん不合格で単位を落とし、留年はしなかったのですが、次の年に再び同じ授業を受けなければならなくなりました。
そして、学校以外でも友達と遊んでいてカフェに行った時にも眠る事がありました。
友達も帰る?と言ってくれますので、本当に申し訳ない事をしたと後悔しながら帰った事も何度かあります。
ナルコレプシーの治療方法として行ったこと
ナルコレプシーの治療は大きく分けて2つです。
薬物療法と生活習慣の見直しです。
薬物治療
私は、モディオダールという薬を朝に1回飲み始めました。
初めはかなり効果を実感しました。
居眠りをする頻度がかなり減ったのを覚えています。
ですが、1年間飲み続けた時です。
午後に居眠りをする回数が増えていきました。
午前中は居眠りをする事がほとんど無くなったのですが、午後は授業中でもアルバイト中の休憩時間にも眠たくなる事が再びありました。
それを先生に相談すると、薬がメチルフェニデートという薬に変わりました。
1日に2回服薬するのです。
朝とお昼過ぎに服薬するようになりました。
再び眠る頻度が減少したので、薬が自分に合っていたのだと思います。
生活習慣の改善(主に運動)
あとは、生活習慣の改善です。
昼間に眠気が来てしまい眠ってしまいますので、夜間は寝つきにくい事があります。
すると負のループにはまってしまい、余計に日中に眠気が来るようになります。
なので、夜間にしっかり眠れるように運動を始めました。
大学終わりにサークルでバスケやバレーボールをするようにしました。
すると比較的夜はしっかり眠れるようになります。
仮眠
そして、仮眠です。
仮眠を取れる時には、なるべく仮眠をとるように心掛けました。
ですが、長い仮眠は夜間の寝不足に繋がりますので、30分以内の仮眠をとるのがポイントです。
大学のお昼休憩や、講義の空いている時間に仮眠を取りました。
1日に2~3回程度です。
すると、少し頭がすっきりしたような感覚になります。
その結果、次の講義やアルバイトで起きていれる出来る時間が増えました。
この治療法2つは、同時に行う事で効率的に効果を発揮する事が出来るのです。
先生からも薬は慣れが来てしまうので、どんどん薬の量が増えていってしまう。
それを止めるのが生活改善だと言われていました。
なので、薬だけに頼る事はしないように、生活習慣の見直しを頑張るようにしました。
今でも運動や仮眠はずっと続けています。
ナルコレプシーの治療の効果や費用について
症状はどれくらい改善したか?
服薬、生活習慣の見直しを行い、起きている時間が増えました。
そして、大事な場面での居眠りをする事が無くなりました。
ナルコレプシーの治療にかかった日数
現在も服薬は続けていますが、ほとんど大事な場面での居眠りはありません。
この程度になるまでに、6年くらいかかりました。
ナルコレプシーの治療にかかった費用
検査代は2万5千円、薬代は1ヶ月6千円程です。
薬代は毎月かかりますので、年間7万2千円、10年間続けているので、72万円程薬代だけで払っています。
ナルコレプシーに悩んでる人へのアドバイス!
ナルコレプシーは他人からは、なかなか理解されない病気です。
ただの怠け者、頑張らない奴、ダメな奴だと思われる事もあると思います。
ですが、病気なのです。症状なのです。
何を言われても気にしないで下さい。
しっかり薬を飲んで、生活習慣を整えれば、問題なく生活を送れる日がきっと来ます。
今は理解されずにしんどい時期だと思います。
同じ症状で悩んでいる人、悩んでいたが今は普通の生活を送り、笑って生活をしている人が居ることを忘れないで下さい。
諦めずに治療に励んで下さい。
報われる日がきっと来ます。
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