脳・神経

顔がしびれてピリピリする! 顔半分だけしびれる原因は? 何科に行くべき?

顔面麻痺

最近顔がピリピリしびれてるけど、これって一体何が原因なの?

耳鳴りとかめまいなど他の症状も同時に出ていてなんだか不安を感じている。
 

顔のしびれは経験がないとその原因や対策法もわからず、とても心配になるものです。
 

そこでこの記事では、そうした顔がしびれる原因やその対策法、また、しびれを感じた場合には病院の何科を受診したら良いのかなどについて詳しくご紹介しました。
 

顔のしびれをなんとかしたいとお考えの方、また、これからのために知識を蓄えておきたいとお考えの方などはぜひご参考にしていただけますと幸いです。

顔がしびれてピリピリする原因は?

顔がしびれる原因の代表的なものに顔面神経麻痺があります。

これは顔にある神経がうまく動かないことによって起こる病気で、それぞれベル麻痺、ハント症候群、メルカーソン・ローゼンタール症候群などに分けることができます。
 

ベル麻痺やハント症候群はウイルス感染が原因で起こり、メルカーソン・ローザンタール症候群は虫歯や鼻炎が主な原因となって起こるようです。
 

これらの病気を予防するためにも、日頃の衛生管理や正しい歯磨きの仕方を身につけたり、さらには定期的に歯医者へと通うことも大切なこととなります。
 

また、この顔面神経麻痺のそれぞれの麻痺には顔のしびれの他にも

  • ベル麻痺であれば味覚障害や口元の垂れ
  • ハント症候群の場合は耳鳴りやふらつき
  • 耳の周囲の強い痛み
  • メルカーソン・ローゼンタール症候群の場合は唇の腫れや舌の表面が粗くなったような皺襞舌(しゅうへきぜつ)

などの症状が出ます。

治療法としては、ステロイドや抗ウィルス剤の注射や、治りづらい場合には顔面神経減荷術と呼ばれる手術が行われます。
 

顔にしびれを感じた場合は、これらの症状も合わせて起こっていないかどうか見てみると良いでしょう。
 

近年では、これらの麻痺が軽症でも重症の場合でも治せる確率が高いようですので、治療には前向きな姿勢でいるようにしましょう。
 

顔のしびれの原因としては以上のような脳の病気をまず疑うことがまず先ですが、身体全体にかかるしびれの原因には他にも、脊髄や末梢神経の神経の異常が挙げられます。

脊髄や末梢神経の麻痺の原因として挙げられるのは、椎間板ヘルニアや脊髄空洞症、手根管症候群、糖尿病などがあります。
 

脊髄や末梢神経が原因となるしびれの部位には首や手足、腰が挙げられます。

そうした部位にしびれを感じた場合には、同様に体のどこかに異常が生じていることを疑ってみるようにしましょう。

顔が半分だけしびれる原因は?

顔の半分がしびれる原因には先の顔面神経麻痺と合わせて脳の病気が挙げられます。

この脳の病気とは主に脳卒中を指します。
 

脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、一過性脳虚血発作、くも膜下出血の総称のことで、脳の内側で起こる出血や血管の詰まりなどの何らかの病気を意味します。

脳卒中の後遺症として起こることが多いのが顔のしびれです。
 

これらの脳の病気は日々の生活習慣によって引き起こされた高血圧や糖尿病、脂質異常症、不整脈などが原因で起こります。

予防のためにも食事の際の塩分を減らしたり、糖分や油物は控え、喫煙の回数を減らすなどしましょう。
 

また、この脳卒中は日本人の死因の第3位を占め、特に高齢期にある方は注意が必要です。

定期的に脳ドッグを受診することも大きな予防策となります。
 

脳卒中によって生じる症状には他にも、目が見えなくなるといった症状や強い頭痛に襲われるなどがあります。
 

こうしたしびれなどの症状が現れた場合には、救急車を呼んで早めに対処することで予後も良好となる可能性が高くなります。

顔のしびれを感じたら何科を受診すべきか?

顔にしびれを感じた場合に受診すべき科は、まずは神経内科を検討します。

神経内科で見てもらった後に、脊髄に原因があれば整形外科に、脳の病気が疑われる場合には脳神経外科へと移ることになります。
 

もし神経内科がある病院がわからないという方は、日本神経学会のホームページで各都道府県の神経内科を設置している病院を探すことができますので、事前に調べておくと良いでしょう。

まとめ

顔がしびれる原因は主に、顔面神経麻痺と脳卒中があることなどをご紹介してきました。

顔面神経麻痺にはいくつか種類があり、それぞれの症状も異なっていて、少し複雑に感じられたのではないかと思います。
 

脳卒中については、後遺症として顔のしびれが残る場合もあり、体に異変を感じたらまずは検査を受けることが大切なこととなります。

顔もしくは体のどこかにしびれを感じる原因に対しては、いずれも共通して日々の生活習慣を見直すことが大切なこととして挙げられます。
 

恥ずかしながら筆者はとても注射が苦手です。

インフルエンザの予防接種などの時にはとても憂鬱となります。
 

先に挙げた顔面神経麻痺などの治療には注射が用いられるとのことでしたが、実際にかかって注射を使用した治療を受けることの無いよう、自分でも日々の食事などを見直し、予防に努めたいと思います。

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