原因不明で起きる麻痺をベル麻痺と言います。
顔面神経が麻痺するベル麻痺になるとご飯を食べるのに不自由したり、目が閉じれなくなったりと日常生活に不自由します。
そんなベル麻痺になってしまった私がピーク時の症状や薬と電気マッサージによる治療体験を語ります。
Contents
わたしがベル麻痺になった原因
顔面神経麻痺の中でも、帯状疱疹や脳障害等に由来しない、原因不明で発症するベル麻痺になりました。
ベル麻痺の診断は整形外科で受けましたが、当時妊娠中だったので産婦人科にも通っており、産婦人科の医師からは「妊婦さんでもたまに顔面麻痺になる人はいますが、大体ストレスが原因のことが多い」と言われました。
症状が出る前は事故に遭った、大病をしたということもなく、ある日突然症状が出たので、何がきっかけは分かりません。
ベル麻痺の症状や困ったエピソード
私は右側だけの麻痺でした。
ピーク時の症状としては、
- うがいの時に口から水を吐くことができない
- 汁物が飲めず口からこぼれてしまう
- 麻痺している方の耳が詰まった感じがする
- 目を閉じることができないので眠る時は右目にテープをして乾燥を防ぐ
等が3日間続きました。
口の麻痺から先に治っていきましたが、目を閉じるのは3週間経っても治らず、結構長引きました。
また、話すことはどうにかできるのですが、口角が下がってしまうので、よくよく見ると顔も右側だけが下がってものすごく不細工顔でした。
なので、外に出るときはマスクをして出かけました。
とはいえハキハキ話せるわけでもなく、マスク越しだと大声を出さなければいけないので、騒音が多いところで人と会話するのは大変でした。
また上の子供のお友達やそのママと食事をする機会があったのですが、前述の理由から飲んだり食べたりが遅く、子供を食べさせて自分も食べるとなると予想外に時間がかかってしまい、皆さんを待たせてしまいました。
ベル麻痺の治療方法として行ったこと
処方された薬はパラシクロビル、プレトニン錠、メチコバール、ファモチゾン、軟膏等です。
通常の薬はこれを何日分、と出されると思うのですが、ベル麻痺の時は飲む薬の量とタイミングが細かく分かれていました。
1日目~3日目に3錠飲んだら、4日目以降は2錠で・・・と飲む種類と量が細かく決められるのです。
私は普段風邪でも症状が治ってきたら残りの薬を飲まずに捨ててしまうこともあったのですが(本当はよくないこと)、そのときはさすがに真面目に、とにかく薬を残さないよう意識して飲みました。
妊娠中でもまた、病院にリハビリの部屋が併設されているのですが、そこで麻痺している側にマッサージ機を10分くらいあててもらう治療をしました。
これは診察を受けずとも時間がある時に受けに来れば良いというスタイルだったので、暇を見ては通いました。
1回200円くらいで安かったです。
リハビリ室には他にも色んな機械があるのですが、顔に電気を流す人はあまりいなく、足腰の治療の人が多かったため、あまり待ち時間はなかったです。
また、目が閉じられないので、夜に目を開けたまま寝ることになるから、市販のテープを買って目に貼って寝るように言われました。
軟膏を処方されたのは、万が一目を開けたまま寝た場合、目が乾燥する等のトラブルが想定されるためです。
これ以上病状を悪化させないために、見た目は変でもテープを貼って寝るように言われたので、薬局で包帯の上からでも貼れる皮膚に優しいテープを買って使用しました。
発症して3週間後に1度テープを外して寝たのですが、夜中起きた夫に「目を開けたまま寝てて怖かった」と言われました。
その時は麻痺の症状がだいぶ落ち着いていただけに、いつまでこの目の不自由が続くのかとげんなりしました。
結局、特別難しい治療は行いませんでしたが、全部自分で行動を起こさないとだめなものばかり、サボってしまうとそれだけ回復が遅くなるものだったのでとにかく医師からの指示を守ったという感じです。
ベル麻痺の治療の効果や費用について
症状はどれくらい改善したか?
麻痺は1週間するとなくなりました。
一気によくなったわけではなく、昨日よりは水が飲みやすいな、今日はあまり耳が詰まってないなという少しずつの改善です。
ベル麻痺の治療にかかった日数
発症から1ヶ月程
ベル麻痺の治療にかかった費用
初日の病院と薬代で約1万円、リハビリ1回200円を5回くらい通ったので1000円、目を閉じるようのテープが約400円。
合計11,400円です。
ベル麻痺に悩んでる人へのアドバイス!
実は私の祖母、叔母もかつて顔面麻痺を発症したことがあるようです。
遺伝性のものがあるというわけではありませんが、3代続いたところをみるとなりやすい体質等があるのかな?と思いました。
この病気に必要なのは、安静です。
何かの薬を飲んだら速攻で治る!という類の病気ではないので、気長に回復を待つことが必要です。
また、人によってはすぐ治る人もいるし、半年や1年と長期で治療が必要な人がいると聞きました。
ただ、完治しない病気ではないので、あきらめずに治療にむきあってください。
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