ウイルス性イボは手足などにイボができ、それが大きくなったり、別の箇所に新たにできて増えてしまう病気です。
イボは大きくなると見た目が気持ち悪いですが、小さいうちはアトピーと見間違えるくらいでそこまで目立たないので気づけずに放置してしまうこともあります。
私の場合そうやってイボが大きくなってしまい、かつ増殖してしまったんですが、そのイボを液体窒素で治療した体験を語ります。
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わたしがウイルス性イボになった原因
ウイルス性イボは、ヒトパピローマウイルスの一種に感染することで発症します。
「ヒトパピローマウイルス」と聞くと、特に女性の方はびっくりしてしまうかもしれません。
そう、子宮頸がんの原因となるウイルスも同名です。
もっとも、ヒトパピローマウイルスには本当にたくさんの種類があり、ウイルス性イボの原因となるウイルスは、子宮頸がんのそれとは違う種類です。
そのため、ウイルス性イボになったからといって、直ちに自分や、パートナーに子宮頸がんの原因となるウイルスを感染させてしまうことにはなりません。
感染経路としては、傷口からの侵入や、抵抗力の下がったときの感染が考えられるとのことです。
私の場合、アトピー性皮膚炎で手指に傷口があることが多いので、そこから感染したと考えられます。
ウイルス性イボの症状や困ったエピソード
はじめは右手人差し指の、第二関節付近の表側に、直径1ミリ程度の、円形の小さな固いものができました。
よく顔にできては消滅していくイボや、ニキビと見た目はあまり変わらず、指にもニキビができたのかな?くらいにしか思っていませんでした。
アトピー性皮膚炎の一環かもしれませんし、あまり気にしていませんでした。
それがだんだんと大きくなっていき、半年後くらいには、直径5ミリ程度の円形の固い、突起したイボになりました。
これがピーク時の一番大きなイボの症状です。
ここまでくると、自然に治るとも思えず、皮膚がんだったらどうしよう…と不安になり、定期通院していた皮膚科の医師に相談しました。
そうしたところ、ウイルス性イボですねと診断され、治療がはじまりました。
このピーク時には、だいぶウイルスが体に回ってしまっていたのか、日に日に、手指のあちこちに次々とイボが発生し、足にもイボが発生するという状況でした。
とはいえ、幸いにもイボはそれほど目立つものではなく、色は皮膚の色と同じです。
次々とできていくイボも小さいものが多く、一見してわかるようなものではありませんでした。
イボ自体がかゆいとか痛いとかいうことはなく、生活に大きな支障が生じることはなかったです。
ウイルス性イボの治療方法として行ったこと
ウイルス性イボの治療は、自分で右手の指にイボを発見してから、半年程度たった後、だんだん大きくなるイボについて不安になり、医師に相談したところからはじまりました。
医師に見せると、すぐに「これはウイルス性イボですね。直ちに治療開始しないといけません。」と言われました。
アトピー性皮膚炎の治療で、月1回は定期通院していた皮膚科であったので、「今まで気づいてくれなかったのかな…」とも思いましたが、それは文句を言っても仕方のないこと。
自分で気づいていたのだから、早めに相談をすべきでした。
私自身も、ニキビサイズ程度のイボに気付いたころから気にはなっており、医師に相談しようとは思っていたのですが、「気にしすぎですよ」とか「何ともないですよ」と言われたら恥ずかしいなと思い、医師に相談することをためらっておりました。
今思えば、何か異常を感じた時点で、臆することなく早く医師に伝えるべきだったと思います。
ウイルス性イボに限らず、皮膚科に限ったことでもありませんが、自分の体調に変化を感じた場合は、自己判断をせずにすぐに医師に相談をすべきだと思います。
治療ですが、「早く治療をしてウイルスを消滅させないと、どんどんイボが増えてしまう」ということで、その日から、液体窒素による治療を開始しました。
具体的には、スプレー缶に入った液体窒素を、(例えが悪いですが)殺虫剤のようなストローにより、患部にピンポイントに放射をします。
この液体窒素はマイナス200度近いため非常に冷たく、放射部位によって、また治療をする看護師さんのウデによって、刺すような痛みがすることもあります。
場合によってはイボがつぶれて出血することもあるようなのですが、私の場合、それはありませんでした。
液体窒素を放射するとイボが固く凝固し、うまくいけば数日後、イボがかさふたになり、剥がれ落ちて、その部位は完治になります。
私の場合、一度では凝固しないほど大きくなってしまった部位もあり、2週間に1回程度治療を受け、結果的に完治まで2か月程度かかった部位もありました。
ウイルス性イボの治療の効果や費用について
症状はどのように改善したか?
私の場合はだいぶ放置してしまったこともあり、せっかく一か所のイボがかさふたになり治っても、よく見ると別の部位にイボができていることもあり、なかなかしぶといものでした。
さらに、これは気のせいかもしれませんが、治療を開始してからのほうが、イボの増えるスピードが速くなったような気がします。
治療によりイボが治る経過でイボが破裂し、それに触れることで新たにイボができるのかとも思いましたが、看護師の説明によると、そういうことは無いとのことでした。
ウイルスは体内を回っているので、患部のイボに触れることで、他の部位にイボが増えるわけではないとのこと。
逆にいうと、体内のウイルスを全滅させるまで治療をしないと、いつまでもイボが増殖してしまうとのことでした。
私の場合は2週に1回程度、液体窒素の放射を継続した結果、3か月ほどで、新たなイボはできなくなりました。
ウイルス性イボの治療にかかった日数
3か月
ウイルス性イボの治療にかかった費用
1回1000円程度の皮膚科への治療費を、2週に1回、3か月程度の通院。
ウイルス性イボに悩んでる人へのアドバイス!
ウイルス性イボは、早期に気付いて治療をすれば、1~2回程度の治療で完治すると思います。
治療も、液体窒素のマイナス200度近くある冷たいスプレーを放射して低温やけどさせるので少し痛いのですが、初期ならばそれほどではありません。
私のように放置してしまい、時間がたってしまうと、イボも大きく、治るまで時間を要しますし、手足のあちこちに増殖してしまいます。
自分の体の変化は自分が一番気づくものですので、何か変化を感じた際は、「こんなことで受診して、神経質な人だと思われるかな」などと臆することなく、早期に皮膚科を受診することをおすすめします。
受診の結果、なんともないといわれても、それはそれで結果オーライです。
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