手足

下肢静脈瘤を自力で治そうとしたけど結局手術した治療体験記!


下肢静脈瘤の原因として「加齢」や「遺伝」があげられている病気ですが、私の場合は20歳の時には血管の「凹凸」ができ始めていたので、加齢は考えられません。
 

1つの原因としては、父親が下肢静脈瘤であること。

「遺伝」はあるのかと思います。
 

ただ、自覚している1番の原因は「立ちっぱなしが多かったこと」です。

10代の頃、アルバイト(接客業)ではほぼ1日7時間はずっと立ちっぱなしの日もあり、社会人になると、通勤時間も、電車で立つことが多くなりました。

下肢静脈瘤の症状や困ったエピソード

下肢静脈瘤は直接命の危険につながる病気ではないですが、日常生活の中でかかるストレスは大きく、体への負担は蓄積されています。
 

10代・20代だった私が1番困っていたことは、「見た目」です。

同世代で血管が浮き出ている人は他にいませんでした。

理解者もいない中で必死に血管を隠す毎日でした。
 

ファッションを楽しみたい年頃でもありましたし、その頃は「痛み」よりも「見た目」で悩むことが多かったです。
 

20代半ばになると、そうも言っていられなくなり、「痛み」が深刻化しました。

料理を作っている時も数分ごとに休憩するようになり、マッサージを繰り返しました。
 

足が部分的に「発熱」したかのように熱くなったり、ジリジリとした痛みが出るようになりました。

仕事中もまっすぐ立っていることが辛くなり、片足重心でだらしなく見られていたかもしれません。
 

その頃は1日の終わりの疲労感は尋常ではなかったように思います。
 

疲れからの苛立ちもあり、心身共に悪循環していました。

何もしていないのに立っているだけで足の痛みで「イライラ」してしまう自分に、いらだっていました。

下肢静脈瘤の治療方法として行ったこと

20歳から血管の「凹凸」が気になりだし、ストッキング着用は必須でした。

ストッキングを着用するだけで、ビリビリジリジリとした痛みが少しだけ緩和されます。
 

「歩く・止まる・立つ」というごくごく普通の日常でも痛みが気になるときは、応急処置として「絆創膏」を貼っていました。

血管が浮き出た部分に直接貼ることで、不思議なことに痛みは和らぎます。
 

自分でできる治療法としては、毎日できるだけ湯船につかり、血流の流れをよくすること。

足首からヒザ、太ももの付け根など、リンパの流れをよくし、血行促進のマッサージをしていました。
 

冬場はできるだ体を冷やさないようにしました。

外出時は太ももの付け根にホッカイロを貼るなどして温める事を意識していました。
 

足に負担をかけないように仕事以外では「スニーカー」や「ぺたんこ靴」を履いて過ごしました。

適度なランニングなど運動する事を心がけました。
 

運動時にも痛みのある部分にはサポーターをして血管を圧迫する形で痛みを軽減させていました。(私の場合は、特にヒザ上の内側が痛みが強かったので、ヒザ用のサポーターをしていました。)
 

ファイテンやバンテリンのサポーターは締め付けもよく、下肢静脈瘤で悩まれてる方にはおすすめのように思います。

スポーツの時以外でも、日常生活で着用するだけで歩行時の痛みは軽減されました。
 

デスクワークの時は、机の下で足をこまめに動かしたり、貧乏ゆすりをして、血流を促していました。
 

個人的には「貧乏ゆすり」のゆらゆらは、血流促進には効果が高いように思います。

一目のないとことで行えば誰にも迷惑をかけませんし、通院なども移動距離もなく、お金もかかりません。

立ち上がった時の第一歩が軽快に踏み出せます。
 

「立ちっぱなし」「座りっぱなし」のままが1番悪化するように思います。

ジリジリ電気が走るような独特な痛みは時に耐えがたいものがあります。
 

「マッサージ」は毎日欠かせませんでした。

自分で出来る努力はしたつもりですが、やはり痛みは悪化し、通勤時にもずっと立っていることが辛くなり、最終的には血管外科で手術を受けました。
 

手術名は「最先端レーザー治療」です。

下肢静脈瘤の治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

通勤電車でずっと立つことが出来るようになりました。(足のビリビリが全くなくなりました。)

キッチンで料理している時も、痛みがひどい時は途中で座ったりしていましたが、手術を受けてからは気分もよく料理中に座ることも、休憩することもなくなりました。

ランニングや運動のときはサポーターをしなくても問題なく運動できるようになりました。
 

術後の1番の変化は、足だけでなく、体全体の疲れが軽減されたことです。

こんなにも下肢静脈瘤が「ストレス」と「疲労」に繋がっていたのだと痛感させられました。

下肢静脈瘤の治療にかかった日数

「最先端レーザー治療」は、壊れた静脈弁のある血管内に、0.6mmの細いレーザーファイバーを挿入し、レーザーを照射して血管を閉塞させて、血液の逆流を防ぐ治療です。

局所麻酔で行いました。(意識はあります。)
 

足の付け根と、くるぶしの下あたりを1mmカットし、そこからレーザーファイバーを挿入しました。

術後は、太ももがパンパンに膨れ上がるので、「弾性ストッキング」を着用しそのまま帰宅しました。(入院なし・日帰り手術)
 

翌日から日常生活は送れますが、1週間ほどはやはり痛みもありました。(翌日から出勤しましたが、見た目も、動きも、違和感はかなりあったと思います・・・。)
 

一か月もすると見る見るうちに改善し、血管の「凹凸」もすっきりしてきました。

半年・1年が経つ頃には、血管の見た目も痛みも全く気にならなくなっていました。

下肢静脈瘤の治療にかかった費用

35~40万円(保険適用外)

下肢静脈瘤に悩んでる人へのアドバイス!

手術をしたことで日常が明るくなりました。

私の場合は20代だったこともあり両親ができるだけ部位に傷つけないようにと、「最先端レーザー治療」を選びました。
 

ただ、30代になった今であれば、費用をおさえるため、「保険適用の手術」を選んでいたかもしれません。

当時は仕事も休めず「日帰り」であることもメリットでしたが、入院日数が確保できる状態であれば保険適用の手術で体を休めることも1つの選択肢だと思います。
 

今の痛みや、体にかかっている「ストレス」は、決してあたりまえではありません。

私もそうだったように、治療と向き合うことで、本来の笑顔を取り戻せるきっかけになる事を願っています。

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