ドライアイから白内障に!点眼薬治療後水晶体再建手術を受けて治った話。


白内障には、加齢性白内障、全身疾患に合併する白内障、先天性白内障、外傷性白内障、併発白内障などがありますが、私の場合は、加齢性白内障とよばれるものでした。

原因は加齢によるもので、年を取ってくるにつれて水晶体が濁ったために視界が白濁して見えてくると同時に、視力が低下しました。
 

水晶体はたんぱく質と水で構成されているため、たんぱく質が加齢や紫外線などの影響から白く濁るために視力低下などの症状がでます、と主治医から説明を受けました。

白内障の症状や困ったエピソード

今から約5年前の45歳の頃に、眼のゴロゴロした感覚に違和感を感じて眼科を受診してドライアイの診断を受けました。

その後点眼薬の処方を受けるために通院を繰り返して3か月ほどした頃に白内障の初期症状がみられるという診断を受けました。
 

最初の診断時には自覚症状はなく、見え方も問題がありませんでしたので、それほど気にすることもなく過ごしていました。

それから徐々に視界がぼやけたり、白っぽく見えることが増えてきました。
 

今年に入った頃から視力が急に落ち、常時湯気の立ち込めた風呂場の中にいるような見え方となってしまい、道路を歩いていて前方から人が近づいてくることも、2~3メートルでもわからないことが増えました。
 

バスに乗った際に、料金表示が確認できず、支払いの際にドライバーさんから間違いを指摘されていても、その金額が見えずに聞き返すという恥ずかしさも経験しました。

そのほかにも、視界が白濁してくることで、さまざまな表示が見えずに駅やコンビニの支払いなどでチグハグなことをしてしまい、その都度店員さんなどに指摘されて恥ずかしい思いが続き、街にでることが恐怖に思えてくるようになりました。

白内障の治療方法として行ったこと

目の違和感を感じて眼科を受診した当初の診断はドライアイということで、それ以後3週間間隔で通院し点眼薬を処方してもらい、1日4回の点眼を続けていました。

通院から3ヶ月ほどした頃に、白内障の初期症状がみられるとの診断を受け、それまでのドライアイの治療のための点眼薬に加えて白内障の進行を抑える点眼薬の処方も受けました。
 

それ以後、ドライアイと白内障の治療のための点眼薬をさし、2週間おきに眼科での検診を受けるという治療が続きました。

白内障の根本的な治療法はないらしく、点眼薬による水晶体の白濁の進行を抑えるしかないようです。
 

昨年末ごろまでは、視力もメガネによる強制で両眼1.0程度の視力が維持できていたのですが、今年の正月を過ぎた頃から、急激に視力が低下し、矯正視力でも0.4ほどしか見えない状態になり、何より、視界が白濁しているため、ぼんやりとした見え方で街を歩くことに恐怖を感じるほどになりました。

そのため、眼科での診断で、水晶体再建手術を受けることになりました。
 

今年の4月に、最初は左目、2週間後に右目という順番で、日帰り手術を受けました。

白内障の治療の最終手段とされる手術では、白濁した水晶体を取り去り、人工の水晶体である眼内レンズを入れるようです。
 

私が受けた手術では、手術前に複数の抗生物質と瞳孔を開く目薬をさされ、1時間ほどして止血剤などの点滴を受けながら手術場のベットに横たわりました。
 

その後、局所麻酔の目薬の処置を受けて、手術が開始されました。

手術時間は体感で約20分程度だったように感じました。
 

手術中も医師との会話ができ、手術を受けている恐怖は感じるものの、痛みはほとんど感じませんでした。

術後、眼帯をはめられる直前にはそれまでとは違い、手術場の天井がはっきり見えたことが印象に残っています。
 

術後、安静時間を取った後は帰宅し、安静にするように指示を受けました。

手術後1週間は毎日通院して経過を診てもらいました。
 

その後、もう片方の目についても同様の手術を受けました。

術後経過が順調という判断になった2週間後からは、週に一回の通院による検査と目薬の処方を受け、現在でも通院治療中です。

白内障の治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

白内障の点眼治療による進行を抑える治療では、見え方が良くなることはないものの、日常生活に支障がないようにすることでの対応の効果は感じましたが、徐々に低下する視力と見え方の悪さも感じていました。
 

水晶体再建手術を受けたことで、眼内レンズで手元の視力は問題なく、遠見視力も手術前とは比べ物にならないほどクリアに見えるようになりました。

現在は、遠くを見るためのメガネを利用することで、以前の視力を取り戻すことができました。

白内障の治療にかかった日数

白内障の進行を抑える点眼薬による治療が平成26年12月から平成30年4月初めまでで、水晶体再建手術を4月に2度受けた際は、日帰り手術でしたので、手術は2日です。
 

現在では、術後の経過観察のための通院を週に一回継続しています。

そのため、現時点で、約5年ほどになります。

白内障の治療にかかった費用

一度の通院治療と処方薬に約2000円程度の自己負担をしていて、年間に約50回ほど通院していたので、4年間で約40万円の費用がかかり、2回の手術を受けた費用が約10万円程度の自己負担が必要だったと思います。

現在でも通院治療を継続しているので、総額の費用はまだ確定していません。

白内障に悩んでる人へのアドバイス!

白内障は、年をとることで誰にでも発症する病気らしく、70代の人の8割の人がかかる可能性のある病気だと聞きました。

私の場合は、50代になる前に発症し50歳になって手術を受けることになりました。
 

白内障は進行を遅らせることしか現状では治療法がなく、急激な視力低下や日常生活への支障が出た段階では、手術を受ける以外の解決策がありません。

徐々に見えづらくなる状態は、失明の恐怖を感じることもあり、誰に相談するべきかも悩みとなるものですが、その兆候を感じた際には、速やかな眼科での検診を受けて医師に症状を相談することで現状が把握でき、安心感が得られます。
 

早い段階での治療と処置を行うことで、手術を受ける必要なく日常生活を継続することも可能で、手術が必要となった際にも、最良の結果を期待することも可能となりますので、眼科医での検診をオススメします。

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