椎間板ヘルニアの症状は?牽引治療で治るまでの体験記!


椎間板ヘルニアとは腰の背骨にある椎間板が本来ある位置からズレてしまい、神経が圧迫されることで腰に激痛が走る状態です。

発症すると日常生活もまともにできなくなります。

治療法は主に手術か保存療法(コルセットやリハビリ)があります。
 

私が行った病院は保存療法を勧めており、腰の牽引治療で治しました。

その牽引治療で治るまでの体験を語ります。

わたしが椎間板ヘルニアになった原因

原因は二つあり一つは仕事です。

当時の仕事は塗装工場で働いており重い一斗缶を運ぶ仕事でした。
 

その一斗缶にシンナーを混ぜるなど中腰体制に近い状態で日々作業をしており一斗缶も20kgなどの重さで細身の私には大変な仕事でした。
 

もう一つは当時お祭りで披露する念仏という踊りを練習していました。

こちらも常時中腰体制になる踊りなのでその二つが原因でした。
 

背骨が曲がってしまい骨の間の椎間板がはみ出ている状態で、すでに右足が痺れていました。

椎間板ヘルニアの症状や困ったエピソード

ピークは発症してから1年間でした。
 

始めは腰が少し痛いくらいの程度で日常生活に支障はありませんでした。

ですが段々と右足が痺れ始め、その状態が常に続いていました。
 

それでも仕事や踊りの練習をしていた所、ある朝、足に激痛が走り立てない状態になりました。

当時は病院に通う事もせず、2,3日寝ていれば良くなると思ったのですが痛みは引くどころか増す一方で激痛に悶えながら一日中ベッドの上で過ごしていました。
 

日常生活はままならない状態になり、仕事も休職する羽目になりました。

普段の生活も起きれないため食事もベッドの上、トイレも這うように行くなど非常に困りました。
 

外出もできず、常に誰かに助けてもらわないと生活できない状態でした。

何をするにも苦労してしまいました。
 

その後、病院に行くのですが病院でも座っている事すら出来ずに診察に呼ばれるまでは連れ添ってもらった親の車の中でずっと横になっていました。

お風呂にも入れず本当に苦労しました。

椎間板ヘルニアの治療方法として行ったこと

病院にいってMRIを取りました。

先生からは即入院だと言われ入院する羽目になりました。
 

それと同時に石膏で型を作り、自分の体に合った専用のコルセットを作成してもらいました。

その後はリハビリ室に行き、機械での腰の牽引でした。
 

病院のベットが入院している患者さんで一杯だった為、ベットが空くまでに2週間近くかかりました。

その間は通院でリハビリ室にて牽引させてもらいっていました。
 

ベットが空くと今度はベットに錘が付けられていてそこにコルセットがありました。

そのコルセットを寝たままの状態で腰に巻き、一日中ベットの上で牽引を行っていました。

その時の痛みは相当なものでした。
 

あとはブロック注射でした。

どうしても腰の痛みが我慢できない時はブロック注射を腰に打たれました。

その注射も通常とは違いとても痛かったのを記憶しています。
 

注射を打つと一週間くらいは良くなるのですが切れてくるとまた同じように痛み出しました。
 

飲み薬としては痛み止めを貰いました。

ロキソニンでした。

当初は飲んでいたのですがあまり効かないのと飲みすぎると良くないと聞いたので私はほとんど飲まずにいました。
 

ベットから出るときは必ずコルセットを巻いていました。

歩くたびに骨がズレていくのが分かるので相当きつくコルセットを締めていたのを覚えています。
 

通常の人は手術ですぐに治すようですがやはり再発するそうです。

私の通っていた病院の先生はなるべく自然治癒で治そうとする先生だったので手術よりはリハビリで治す方法を選択しました。
 

ほぼ錘を付けて一日中ベットに寝ていました。

かなり原始的な方法ではあると思いましたが後々効果を実感できました。
 

その他はレントゲンを撮る際に椎間板が良く見える様にと痛み止めとは別の注射を打たれました。

これはあとから頭痛とダルさを引き起こしとても苦痛だったのを覚えています。
 

その状態が2~3続いていました。

その間に頭痛やだるさを抑えるような薬が処方されることはありませんでした。

椎間板ヘルニアの治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

ベットでの牽引を続けているうちに段々と痛みが引き歩けるようになりました。

2か月くらいはかかったと思います。
 

まずは常に激痛が走っていた右足の痛みが徐々に治まってきました。

その後、睡眠後に必ず激痛が走っていたのですがその激痛が無くなりました。
 

その後は右足の痺れはありましたがベットから立てるようになり、普段通りに歩けるようになりました。

這って行っていた日常生活もこなせる様になりトイレも食事も風呂も問題なく行えるようになりました。
 

ですが牽引を少しさぼるとまだ痛みが戻ってくる状態だったのでひたすら牽引の日々を過ごしていました。

痺れも取れ始めた頃から病院外を少し散歩するようになりました。
 

ですがこれも同様に無理して少し遠出をしてしまうとまた痛みが戻ってきてしまう状態でした。

その後は牽引と短い散歩を日々繰り返して行っていたら痛みも痺れも無くなり一日中立っていても大丈夫な状態になりました。

椎間板ヘルニアの治療にかかった日数

症状が出始めて1か月、入院に半年かかりました。

7か月はかかりました。
 

初めの頃は自宅で横になっているだけだったので何をするでもなく過ごしていました。

早く病院に行けば良かったと思いました。
 

入院してからもほぼベットで横になっている状態が2か月くらいは続いたと思います。

何もできない自分が情けなくて非常に苦痛でした。
 

そこからは普段の生活が出来る様になる為の歩くリハビリと牽引を続ける日々が3か月かかりました。

大きな総合病院では無かった為、病院内には売店や散歩できる場所は無く外で病院周りを散歩する日々でした。
 

病院の外も田んぼだらけで近くにコンビニなどのお店もなく退屈な日々でした。

仕事でも理解してくれる職場では無かった為にいつ戻ってこれるのかと言う連絡ばかりで治すのに非常に焦りました。

本当に辛かったです。

椎間板ヘルニアの治療にかかった費用

まずは入院費で月に10万近くはかかっていたと思います。

診察も兼ねていたのでその位はいっていました。
 

生命保険で月に5,6千円は出ていたのでほぼそちらで何とか賄えることが出来ました。
 

あとはコルセットを作成るのに2万円位かかったともいます。

こちらは会社に申請すれば5割だったと思いますが負担してくれるとの事でした。
 

後は病院での食事代と注射や薬などが出た場合に費用が掛かっていました。

7か月の長期治療だったため実費だったらとんでもない額になっていたと思います。
 

私の通っていた病院は個人で入院施設や手術室まであるちょっと特別な病院だった為、費用は大きな病院と比べるとかなり割安にはなっていたと思います。

食事や病室はやはりそれなりでしたが。
 

高い費用を払えばすぐに良くなるような病気では無いのでその辺は運が良かったと言うかかなり恵まれていたと思います。

椎間板ヘルニアに悩んでる人へのアドバイス!

椎間板ヘルニアは本当に辛い病気です。

まず腰の痛みと足先の痺れを感じたら迷わず整形外科に行く事をお勧めします。
 

なかなか治らないと嘆いてる方も大勢いると聞きますが絶対に日常生活で無理がたたっている事が多いと思います。

まずはゆっくり腰をやすめてあげ、少し痛みを感じても牽引などのリハビリをする事をお勧めします。
 

時間はかかりますが必ず良くなる病気なので暗い顔をせずに治療に専念して貰いたいと思います。

必ず治るので安心して下さい。

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