猫背が健康や精神に及ぼす影響とは?原因や改善方法も紹介!

猫背

日本人に多いと言われている猫背、実際に、猫背だね!と指摘されたことがある方も多いのではないでしょうか?

猫背だと分かっていても、なかなか治らず、そのまま・・・という方も多いですよね。

猫背で姿勢が悪いと、身体に影響を及ぼすのか、気になったことはありませんか?

今回は、猫背が健康や精神に及ぼす影響と、猫背の原因や、改善方法まで、一気に紹介します。

猫背が及ぼす影響とは

猫背は、身体にとって正しい姿勢ではないため、そのまま猫背での生活をしていると、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。

健康に与える影響

「肩こり」や、「腰痛」は、猫背が身体に及ぼす代表的な影響です。

頭の重さは、体重の10%と言われており、50kgの人で5kgもあります。

本来は背骨で支えているので、それほど負担にならないのですが、猫背により頭が前に出ると、肩の筋肉を使って支えるようになり、頭が前に出るほど負担は大きくなります。
 

その結果、肩こり、腰痛のような症状が現れ、肩こりがひどくなると、頭痛にもつながります。
 

また、猫背により背中が丸まると、その影響で内臓が圧迫された状態になります。

内臓が圧迫されると、呼吸器系では呼吸が浅くなったり、心臓系では心臓に負担がかかり、血液循環が悪くなったり、消化器系統では、消化機能が鈍くなったりと、さまざまな支障が出てきます。
 

一見、猫背とは関係のないような症状でも、実は猫背が関連しており、猫背を改善した途端、身体の諸症状も改善されたというような事が起こることもあります。

精神に与える影響

イライラ

猫背になると、頸椎が歪んで脳への血液の循環を妨げてしまったり、肋骨が圧迫されたりします。

すると呼吸が浅くなり、集中力の低下や、記憶力の低下、そして、自律神経のバランスも崩れがちになります。
 

自律神経のバランスが崩れると、気分の落ち込みや、焦燥感、イライラ等の精神的な症状が現れやすくなります。

その状態で、疲労やストレスを溜め込んでいくと、うつ病や、自律神経失調症のような精神疾患を発病する危険性も増えると考えられています。
 

猫背の人が必ずしも精神疾患を患うという訳ではないのですが、精神疾患を患った人に、猫背の人が多いのは事実のようです。

猫背になる原因は?

猫背になる習慣

猫背になる原因は、生活習慣や、癖の積み重ねが定着した結果といわれています。

デスクワークや、パソコンの使用の際、前かがみになって顔を近づけていたり、スマートフォンを使用する際に、画面を覗き込むように、背中を丸めて前かがみの姿勢になっていませんか?
 

この姿勢を長時間続けると、前かがみの姿勢の中でも、さらにラクな背中の力を抜いた状態が癖になり、その結果、筋力が低下し、猫背につながります。
 

他にも、日々の運動不足による筋力の低下や、足組み、腕組み、頬杖等で重心が偏り、筋肉や骨盤が歪んでしまうと猫背になります。

猫背を改善するには?

猫背は、生活習慣や、癖に伴う筋力低下、筋力不足が原因のため、日常生活の中で、意識して、姿勢を整えたり、運動を取り入れると、少しずつ筋力が付き、改善していきます。

こちらでは、猫背を改善するためにおすすめの方法を紹介します。

正しい姿勢をキープする

正しい姿勢

まず、正しい姿勢を知るために、壁に背を向けて立ち、頭、肩、背中、お尻、かかとを壁につけます。

この姿勢が正しい姿勢になるので、感覚を覚え、なるべく普段から、この姿勢になるように意識をします。

最初は、数分続けるだけでも大変なので、気づいたときに姿勢を正すことから始めると、徐々に正しい姿勢が定着していきます。

インナーマッスルを鍛える

正しい姿勢を意識しても、インナーマッスルが衰えていると、その姿勢を維持することが出来ません。

そのインナーマッスルを鍛えるのに家でも簡単にできる方法が、プランクという運動です。

つま先を床つけて立てた状態でうつぶせになり、前腕(肘から手)を床につけて上半身を起します。
 

このときに、肩の下に肘が来る状態が正しい姿勢になりますので、注意してください。

腹筋に力を入れ、膝、腰も床から浮かし、身体を一直線にして保ちます。

この姿勢を60秒維持できるようになることを目標に、出来る範囲で少しずつ維持する時間を増やしていきます。

丸まった背中をストレッチ

これまでの習慣で、猫背の姿勢が定着してしまっていると、肩や背中の筋肉が凝り固まっており、正しい姿勢でいることが、大変に感じる方も多いと思います。

まずは、間違った姿勢で凝り固まってしまった筋肉をストレッチして、筋肉を解すことも大切です。
 

バスタオル2枚を重ねて筒状に丸めます。

そのバスタオルを床に置き、胸の下あたりに来るように仰向けで寝ます。

大の字になり、力を抜いて、そのまま5分~10分キープします。

猫背により凝り固まってしまった背中や、肩のストレッチになります。

まとめ

猫背は、身体へのさまざまな不調といった健康面だけでなく、うつ病のような精神疾患にもつながりうる精神面にも影響を及ぼすとなると、これまでより怖いイメージになりますね。

普段の生活を振り返って、ハッとした人も多いのではないでしょうか?
 

同じ体勢が続くと、ついついラクをしがちですが、猫背はまさに、百害あって一利なし!です。

少しずつでも意識をして、姿勢を改善し、猫背を治したいですね。

スポンサーリンク