全身疾患

熱が上がったり下がったりしたのは髄膜炎だった!? 治療体験談!


風邪のような症状が実は怖い病気かもしれません。

私の場合は最初は風邪のちょっとひどいバージョンだったんですが、40度近くの熱が上がったり下がったりして、検査をして分かったのが髄膜炎でした。

髄膜炎は放置すると死の危険もある病気です。

そのときの治療体験を語ります。

わたしが髄膜炎になった原因

髄膜炎とは何らかの形で脊髄を流れる髄液にウイルスや菌が侵入し、引き起こされる病気です。

ウイルスの侵入経路は多岐に渡り、些細な裂傷から、傷口が化膿し、髄液へウイルスが侵入してしまうケースもあります。
 

また髄膜炎はHIV患者の感染症としても知られており、元々免疫が低いHIV患者は発症しやすいです。

私自身もHIV患者で投薬治療は行っていたのですが、体調が悪い時に性交渉し、それが原因でウイルスが侵入した可能性が高いと診断されました。

髄膜炎の症状や困ったエピソード

まず発病当初は髄膜炎など疑いもせず、ただ高熱と嘔吐など酷い風邪を引いたくらいしか感じませんでした。

熱くらいで仕事は休めませんので仕事には行っていましたが、眩暈も恐らく熱からくるものだろうと全く疑っていませんでした。
 

嘔吐はまだ我慢できますが、熱だけは本当に仕事に差し支えになるので、強めの解熱作用がある座薬を処方してもらい、頂いた抗生物質が効くのを待ちました。
 

二週間が経ち、熱が全く下がらず、医者も何かの感染症を疑い始めました。

その時上がり下がりはありましたが40度近くまで熱が上がって下がったら、また上がってといった状態で素人の私でもこれが風邪ではない事は一目瞭然でした。
 

胃がやられるくらい薬を飲んでいたので、投薬治療にも限界を感じていた時、医者が疑ったのが髄膜炎でした。
 

いくつか質問されましたが、その中で言動の事を聞かれました。

確かに職場の同僚に言動がおかしいと言われ始めていて、それも熱のせいだと思ったのですが、結果髄膜炎でした。

髄膜炎の治療方法として行ったこと

治療方法は至ってシンプルで抗生物質の点滴投与です。

髄膜に直接効く投薬は無いので、入院期間約二か月間点滴し続けました。
 

入院当初は嘔吐のため食事もほとんど取っていなかったので点滴の量が妙に多い印象を受けたのですが、どうやら栄養も点滴してくれていたようで、症状は1か月ほどで大分緩和されました。

気が付くのが少し遅かったのでと念のために更に一か月入院することになりました。
 

髄膜炎では一般的な長さだと思います。
 

私は幸いにも脳炎までは起こしていなかったので点滴治療だけで済みましたが、脳炎まで起こすと常人なら明らかにわかる言動の異常等が現れ、死の危険もあるようです。
 

またHIV感染者の場合、髄膜炎はとても起こしやすく一度起こしてしまうと繰り返しやすくなることもアドバイスを受けました。

しかし、どこからウイルスが入ってくるかなど全くわかりませんので、他の病院を利用する際は髄膜炎発症の経歴がある事をしっかり伝えるように言われました。
 

髄膜炎の検査とは一般的な血液検査では断定できませんし、疑いを持たないと検査すらしません。
 

髄膜炎の治療で一番つらかったのが、腰椎穿刺です。

簡単に言うと、背骨に太い針を刺して中にある髄液を抽出し、それを検査するんです。
 

緊急性が高ければ即日で検査、そして結果がわかるものです。
 

私の場合は本当に最悪でした。

以前腰椎麻酔を経験し、背骨に針が入らず、かなり時間がかかった嫌な思い出があります。
 

まぁ、今回は麻酔じゃないからとある程度の痛みは覚悟していました。
 

検査は検査室や病室で行われます。

一番最初に私に針を刺したのは担当医でした。
 

いきなり病室で始められたのですが看護師含め四人ほど集まり、背中を丸めて横になって寝る形を取り、針を刺します。
 

局所麻酔で行いますが、針を刺す度に脳天に響く鈍痛が走ります。

数回トライしてやっと成功しましたが、私は自然と痛みで涙がダラダラ出ていました。
 

計四回腰椎穿刺し、大学病院なので学生の教育に賛同する書類にも了承していましたが、言うまでも無く他の三回はタオルを噛ませてもらいました。

髄膜炎の治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

実際は酷い風邪が緩和していくようで、目に見えるような形で回復は感じませんでした。

しかし、最後の腰椎穿刺でウイルスが居なくなったことを聞き、やっとあの地獄の検査から解放されると感じました

髄膜炎の治療にかかった日数

入院前から具合が悪かったのでトータル3か月くらいです。

早期発見ならもっと短期間で完治します。

髄膜炎の治療にかかった費用

障害者手帳で幾分免除された部分もありますが、3割負担で4万ほどです。

検査が異様に高かったです。

髄膜炎に悩んでる人へのアドバイス!

髄膜炎なんて日常生活の中で疑う事は誰もありません。

医者ですら見逃すくらいですから。
 

しかし投薬しても改善しない高熱が続くときは髄膜炎を疑ってもいいと思います。

熱の出方も突発的で、徐々に上がるのではなく、いきなり高熱が出ました。
 

私のようなHIV患者を除くと、何か大きなけがをして、そこからウイルスが感染して髄膜炎になるケースが多いようです。

繰り返しになりますが、万が一の際は取り返しがつかない病なので、不安を感じたら医師に相談しましょう

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