肌疾患

手湿疹の改善にはゴム手袋!ゴム手袋の利用の仕方と注意点

手湿疹

手に発疹が出たり、かゆみや痛みが治まらないのは、手湿疹の可能性があります。

手湿疹を水仕事から保護するのに、ゴム手袋を活用しましょう。

今回は、ゴム手袋の上手な使い方と、手湿疹の対処法について解説いたします。

手湿疹にはゴム手袋を使ったほうがいい?

ゴム手袋

家事には料理や洗濯など水仕事が多いですね。
 

家事を担当する人がよく発症する手湿疹は、水仕事の多い女性が発症することから、「主婦湿疹」とも呼ばれます。

水仕事で発症や悪化をすることが多いので、ゴム手袋を利用すると手湿疹から手を守ってくれます。
 

手湿疹は、医学用語で「進行性指掌角皮症」や、「接触皮膚炎」、「刺激性皮膚炎」と呼ばれています。
 

乾燥型と浸潤型と二通りある手湿疹の主な症状には

  • 皮膚が硬くなり、皮が取れる様に剥ける
  • 指紋がなくなる
  • ひび割れが起こる
  • 水泡ができる
  • 小さな発疹や発赤ができる
  • かゆい
  • 指が腫れる
  • 患部がジュクジュクする

などがあります。
 

上記の症状がある人は、ゴム手袋で水、お湯や洗剤などの刺激から手を守る様にしましょう。

ゴム手袋で湿疹が悪化することも。インナーを使おう!

手湿疹の原因は水仕事だけではなく、「接触刺激」も一つの原因です。

ゴム手袋に患部がこすれてしまうと手湿疹の悪化の原因になります。
 

また、ゴム手袋によって皮脂が奪われると、手が乾燥して症状が悪化します。
 

患部をゴム手袋の刺激から守り、皮脂を奪われないために、ゴム手袋の中に綿の手袋をつけましょう。
 

 

水洗いで使用するゴム手袋の中は皮脂の汚れが貯まります。

そして手袋の内側は蒸し風呂状態になるので、雑菌が増殖しやすくなります。

雑菌はゴム手袋の匂いの原因になるだけでなく、手湿疹の傷口に感染する恐れがありまます。
 

使い終わったゴム手袋は外、内ともに綺麗にあらってよく乾燥しましょう。

手湿疹が悪化?ゴム手袋のアレルギーかも!

ゴム手袋の天然ゴムによってアレルギーが出る場合があります。

ゴム手袋の天然ゴムによるアレルギー反応は、接触してから5分から30分ほどで

  • 接触した個所の腫れや発赤
  • 痒みや炎症などの非特異的症状

がみられます。
 

強いアレルギー反応が起きると、接触した箇所以外にも

  • 蕁麻疹
  • 発熱
  • 気管支閉塞
  • 喘息

が起こる場合があります。
 

また、手袋の製造固定中に使用される加硫促進剤が手袋に残留していて、接触性皮膚炎になることがあります。
 

接触してから6時間から48時間後に

  • 紅斑
  • 腫れ
  • ひび
  • 痒み
  • 滲出
  • 接触個所の皮膚の乾燥(接触個所の外部にも皮膚炎が広がることがある)

といった症状がでます。
 

他には、手袋の刺激により、アレルギー反応ではない刺激性接触皮膚炎を起こすときがあります。
 

手袋と接触した箇所だけに起こり、アレルギー反応ではありません。
 

症状は

  • 発赤
  • ひび割れ
  • 擦過傷
  • 乾燥
  • 剥がれ・ひび

などです。
 

また、手袋の密着防止につかわれているコーンスターチパウダーにより、手荒れが起きる事もあります。
 

コーンスターチパウダーでは

  • 眼の炎症
  • 上気道疾患
  • 職業性喘息
  • 胸膜炎
  • 心筋炎
  • 中枢神経系の炎症
  • 手荒れ

という症状が出る場合があります。
 

購入したゴム手袋は、一度よく洗ってから使用しましょう。

絹の手袋を下につけることにより、多くの症状が改善されます。

ゴム手袋の素材の種類は?

ゴム手袋の素材と種類の特性を挙げて行きます。

天然ゴム手袋(ラテックス)

メリット

  • 柔軟性がある
  • 低温でも柔らかい
  • 傷に強い

デメリット

  • 油や溶剤に弱い(ガソリンやベンジンには使えない)

ニトリルゴム手袋

メリット

  • 油や薬品に強い
  • 耐突刺し特性に優れている

デメリット

他のゴム手袋よりやや固め

ビニール手袋

メリット

  • 油や薬品に耐性がある
  • 耐候性にも優れている

デメリット

  • 60度以上では溶けてしまう
  • 破けやすい
  • 調理には向いていない
  • ガソリン、ベンジンに長時間使用すると硬化することがある

 

また、どの素材のゴム手袋でも、電気作業にはむいていません。

使い捨てのビニール製のもの以外のゴム手袋は、雑菌の増殖を防ぐために、使用後は汚れを洗い、陰干しをしましょう。

医療用ゴム手袋を使えば長時間作業ができる!

敏感肌でどのゴム手袋でもアレルギー反応が出てしまう人は、医療用ゴム手袋を試してみましょう。

なかにはアレルギーの原因であるラテックスゴムやプロテインを含まないゴム手袋が医療機関用に販売されています。

ゴム臭も一般のゴム手袋よりしません。

手湿疹の改善法

ゴム手袋は治療法ではありませんが、ゴム手袋を利用すれば、手湿疹の悪化が避けられるようになりますね。
 

手湿疹は一晩では治りません。

しっかり手をいたわって少しずつ改善していきましょう。
 

手湿疹を改善するには、以下を心がけましょう。

  1. 水やお湯で皮脂を流さないようにする
  2. 洗剤、シャンプーはなるべく添加物の少ない、良いものを使う
  3. 消毒、ほこり、アルコール等の刺激を避ける
  4. 綿100%の手袋で手を保護する
  5. 水仕事のときは、絹手袋をした上にゴム手袋を使い、流水に手をさらさない
  6. 保湿剤やハンドクリームをこまめに塗って乾燥から守る

まとめ

一度なってしまうとなかなか治りにくいのが手湿疹です。

かゆみに負けて掻いてしまうと、あっという間に広がってしまいますよね。

就寝時に無意識で掻いてしまうこともあります。
 

私はゴム手袋はアレルギー反応がでるから使えないのかと思っていましたが、下に絹の手袋を付けたらかゆみはでませんでした。

働き者の手をしっかりいたわって、手湿疹から早く解放されるよう願っています!

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