化膿性耳下腺炎は細菌が入ることで耳周りが腫れ、高熱が出るつらい病気です。
あまり症例のないめずらしい病気です。
そんな化膿性耳下腺炎にかかってしまい、治療した体験を語ります。
Contents
わたしが化膿性耳下腺炎になった原因
耳下腺炎は、耳の周りにある耳下腺というリンパ腺が腫れる病気です。
何らかの原因で細菌が入り込み、化膿して強い痛みが出ます。
口の中が乾いて、唾液腺から細菌が入り込むとなりやすいようです。
原因となるのは連鎖球菌などです。
特定のウイルスによる感染の場合はおたふく風邪となるので、腫れる場所や症状はおたふく風邪と似ています。
なったきっかけはよくわかりません。
11月だったのであまり水分をとらなかったこと、手洗いをせず口や耳の周りをさわったときに細菌が入り込んだのかと思います。
化膿性耳下腺炎の症状や困ったエピソード
38度をこえる熱がしばらく続き、右の耳から頬のあたりがボコッと腫れました。
感触はカチカチでかなり熱かったです。
前兆はなく、急に腫れと高熱が出て耳の周りがかなり痛かったです。
右側の顔全体が腫れているので、横になっても痛くてあまり寝られませんでした。
冷えピタや氷嚢では冷却効果が足りず、初めて顔に湿布を貼りました。
それでも患部が冷えて痛みが収まる、ということはなかったです。
寝ても痛みですぐに目が覚めるので、痛みだけでなく寝不足でも辛かったです。
頬がかなりつっぱった感じで痛いので、もちろん噛むことはできずに咀嚼すると響くので、食事もあまり取れませんでした。
ピークのときはヨーグルトやゼリーなど、柔らかくて噛まずに飲み込めるようなものしか食べられませんでした。
まともな食事はほとんど食べていません。
熱と痛みで何も考えられず、仕事も何日か休みました。
なかなか腫れが引かず、いつまでこの症状が続くのかと不安になりました。
化膿性耳下腺炎の治療方法として行ったこと
最初は原因がわからず、市販の痛み止めを飲んだり患部を冷やして何とか症状が収まらないか試しました。
最初に痛み始めたのが平日だったこともあり、仕事があるので病院へ行くことは考えませんでした。
痛み始めたのはたしか、11月始めの連休前だったと思います。
連休まで2日くらいは頑張って仕事へ行き、自宅では横になったりどうにか患部を冷やして痛みをごまかしていました。
連休に入り、痛みは収まらず熱も下がらず、どうにもならないので病院へ行きました。
何科に行けばいいのかわからず、耳が痛いから耳鼻科でいいのか?と考え、休日診療をしている隣の市の大きな病院へ行きました。
そこで、ようやく「化膿性耳下腺炎」と診断されました。
抗生物質と痛み止めをもらい、家に帰って飲んだら少し痛みが収まった気がして、久しぶりにぐっすり寝られました。
熱はようやく37度台に下がりました。
休み明けに自宅近くの耳鼻科へ行き、まず腫れを引かせてから原因菌の特定をして菌に合った治療を行うことになりました。
抗生物質を飲みましたがなかなか腫れが引かないので、毎日点滴に通いました。
仕事は2日休んで、点滴のために午後半休をとったりして職場にも迷惑をかけてしまいました。
4日ほど点滴をして、やっと少し腫れが引いたので、患部に針を刺して膿を吸い出し、原因菌の特定のため検査ができました。
患部の中心が固いため、腫瘍の可能性もあると言われて不安になりましたが、結果として腫瘍ではありませんでした。
腫れが引いた頃から痛みはあまりなく、熱も平熱になりました。
さわるとブヨブヨした感触に変わり、膿がたまっているのがわかりました。
膿は自然に排出されていくと言われましたが、なかなかうまく行かず、切開することになりました。
ブヨブヨしたところにメスで何ヵ所か穴を開けてガーゼを貼ってもらいました。
耳の中に膿が出た感触があり、耳にティッシュを突っ込んで拭き取りました。
しばらく右耳が聴こえにくかったです。
化膿性耳下腺炎の治療の効果や費用について
症状はどれくらい改善したか?
病院へ通うことで腫れが引き、熱も下がって元の状態に戻りました。
化膿性耳下腺炎の治療にかかった日数
膿が排出されるまで3週間くらいかかりました。
腫れが引いて通院が終わってからも、唾液や酸っぱいものが半年くらい染みることがありました。
耳下腺の周りは顔面の神経があるので、腫れている間に神経を圧迫したのか、顔のしびれやつっぱった感じがしばらく残りました。1年くらいはありました。
化膿性耳下腺炎の治療にかかった費用
保険適用なので10000円程度でした。
化膿性耳下腺炎に悩んでる人へのアドバイス!
耳の周辺の腫れが引くまで、熱も痛みも収まりません。
とりあえず耳鼻科へ行って、医師の指示通りに薬を飲んで安静にするしかないです。
細菌が原因なので、自分で治すことはできません。
あまり患部を触らず、症状を悪化させないように気をつけてください。
耳下腺炎にならないためには、手洗いうがいをして体内に細菌が入らないようにすること、口の中が乾きすぎないよう水分をしっかり取ることが大事だと思います。
2度となりたくないので、今でも徹底しています。
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