鼻水

プールに入ると鼻水が止まらない!その症状、アレルギー性鼻炎かも!

プール後の鼻水

プールに入った時や、入った後に鼻にツーンとした痛みが走ったり、日常生活に支障がきたす程の大量の鼻水がでるのには原因があります。

プールに入って一時的に体が冷えたから、風邪をひいたのかな?という量ではなく、止まらない鼻水や鼻の不快感は花粉症のそれと似ています。
 

今回は、プールの後に起きる鼻水の原因と、解決法について解説いたします。

プールの後に大量の鼻水が!アレルギー性鼻炎とは

プールの後に大量の鼻水が出たり、喉がからからになったり、耳の水抜きができないと言う人には、何らかのアレルギー性疾患、鼻炎、もしくは副鼻腔炎が疑われます。

塩素剤の刺激やプールの水中のゴミなどがアレルゲンとなり、それに反応してアレルギー性鼻炎を発症しているのです。
 

アレルギー性鼻炎は、発作性反復性のくしゃみ、水性の鼻水、鼻づまりをおこす鼻粘膜のI型のアレルギーです。

鼻の症状のほかに、涙や目のかゆみなどの症状を伴う事もあります。
 

花粉症などで知られる季節性アレルギー性鼻炎と、ほこりやチリなどに反応する通年性アレルギー性鼻炎があり、1人でどちらの鼻炎を持っている人もいます。
 

なんと、日本人の2.5人に1人がアレルギー性鼻炎持ちだと言われています。
 

アレルギー性鼻炎は自然治癒が少なく、アレルギー体質自体は治す事ができないため、一度発症すると同じ症状にずっと悩まされます。

アレルギー性鼻炎の治療法は、炎症を抑える症状の緩和ですが、鼻炎の症状を抑えると他のアレルギー症状を緩和できる可能性があり、加齢により治療が不要になる場合があります。
 

また、アレルギー性鼻炎の他に、副鼻腔炎の人もプールの後に大量の鼻水がでる傾向があります。

副鼻腔に炎症がおきる事を副鼻腔炎といいますが、慢性の副鼻腔炎の名称、蓄膿症のほうが一般的に知られていますね。
 

副鼻腔炎の人は、プールの塩素剤が刺激になって鼻水が大量にでます。

副鼻腔炎は膿性の鼻水がでたり、痛みがあるのでアレルギー性鼻炎とは異なります。

アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎は合併症を起こす事もしばしばです。
 

プール後に大量の鼻水が出る場合は、1度耳鼻科にてどちらが原因か確かめる事で対処、治療の仕方が異なってきます。

プールの後の鼻水に悩まされないためにできること

鼻をかむ

プールに入る前に、抗アレルギー性点鼻薬を使用してから入水すると、プール後の鼻水に悩まされる事はありません。

しかし、頻繁にプールに入る機会がある場合は、鼻炎の薬を常用してしまうと効かなくなったり、薬剤性鼻炎の原因となったり、薬の副作用の影響の心配もあるので、できるだけ別の方法で解決したいですね。
 

アレルギー性鼻炎の人は、プールの前後に鼻をよくかむことが大事です。

アレルゲンの除去でアレルギー反応は収まってきますから、プール後に鼻うがいをするのもいいでしょう。
 

鼻うがいの鼻水、鼻づまりに対する効果は多くの耳鼻咽喉科の専門医も認めるもので、やり方もシンプルです。
 

プールの後に大量の鼻水に悩まされてしまった場合は、鼻水が出ている方とは反対側の脇の下をしばらく押さえていると、交感神経叢(こうかんしんけいそう)を圧迫して鼻水の分泌が止まる作用があります。
 

また、中国の冷灸の一つで、三九灸という治療があり、短時間でアレルギー性鼻炎に効果があると言われています。
 

アレルギー物質に直接触れない様にするために、鼻栓をしてプールに入るのも良い解決法です。

鼻栓は、水泳選手やシンクロナイズドスイミングの選手がしているもので、値段も安いものは300円位からあり、最近のものはデザイン性も高く見た目を気にする人でも使える様になっています。

鼻水がだらだら。プールは休ませるべき?

子供が楽しみにしていたプールの当日、元気だけれど鼻水がだらだら出ていたら休ませるかどうか悩みますよね。
 

プールを休ませる鼻水のサインは

  • 膿みのような黄色い鼻水がでている
  • 副鼻腔炎を患っていて、痛みがある
  • 色がついた鼻水がでている

です。
 

膿みのようなどろっとした鼻水は、副鼻腔炎にかかっているサインです。

早急に耳鼻咽喉科を受診して、治療をしましょう。
 

色がついた鼻水は、風邪などのウイルスによるものです。

本人の免疫力も下がっている上、他の人に感染してしまうので、プールは休ませましょう。
 

食欲もあり、水っぽい鼻水の時は、プール前後にしっかり鼻をかむ様にして、プールの水が鼻に入らない様に気をつけましょう。

アレルギー性鼻炎も副鼻腔炎も子供でもかかることのある病気です。
 

子供がアレルギー性鼻炎の場合は、プールの中のゴミや塩素剤でアレルギー反応を起こす事があるので、プールの水が鼻に入らないようにしましょう。

もし水が入ってしまったら、その度に鼻をかんであげましょう。
 

鼻水がねばねばしていたり、膿みのようであったりしたら、ウイルス感染をしていたり炎症を起こしていたりするサインなので、医療機関に受診しましょう。

慢性的な鼻炎持ちの子供は、プールのある期間中は耳鼻咽喉科の診察を受けて、プールを休ませるかどうかの指示を仰ぎましょう。

また、子供が自ら体調不良を訴えたときは、休ませた方がいいでしょう。

まとめ

私は以前、症状が鼻水だけなら、と放っておいたら中耳炎にかかった事がありました。

大量の鼻水をかみ続けていると、拍子で鼻水が耳の方に流れてしまうことがあります。
 

ただの鼻水、されど鼻水、きちんと対処した方がいいですね。

プールを思い切り楽しむためにも、鼻栓や鼻うがい、お灸などの鼻水対策方法を活用しましょう!

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