インフルエンザ

注射の後の入浴はOK?インフルエンザ予防接種後のお風呂の入り方

予防接種

注射の後はお風呂に入ってはいけない、と聞いた事はありませんか?
 

12月から3月に流行するインフルエンザの予防接種を受けるのは冬場です。

寒い時期だからこそできれば入浴したいところです。
 

今回は、インフルエンザの予防接種を受けた当日に、お風呂に入っていいのかを調べてみました。

インフルエンザの予防接種の日にはお風呂に入っていいの?

インフルエンザの予防接種を受けた後、一時間後からは入浴をしても大丈夫です。
 

厚生労働省の予防接種ガイドラインにも「即時型アレルギーが予想される注射後1時間を経過すれば、入浴は差し支えないと考えられる」と明記されています。

しかし、以下の項目に気をつけながらの入浴にしましょう。

  • 接種部分をこすらない
  • 長風呂は避ける
  • 副反応がないかどうかをしっかり見極める
  • 熱がないかをチェックする
  • 体がだるいなど、異変を感じられたときは無理をしない

 

注射のあとに、接種部分から細菌が入り込み感染症を起こす確率は、実ははっきりと分かっていません。

しかし、糖尿病など他の疾患により免疫力が落ちていない限り、皮膚や皮下の傷痕はすぐに塞がります。
 

インフルエンザの予防接種に限らず、予防接種は原則として体調の良い時に受けることになっています。

ですから、予防接種によるアレルギー反応が出てくる可能性のある最初の一時間の経過が良ければ入浴をしても問題がないと考えられています。
 

接種部分は皮膚や皮下の傷痕は塞がっているので、泡をつけても問題はありません。

石けんやボディソープを使っても大丈夫ですが、注射跡の周辺を強く擦ったりもんだりするのは止めましょう。
 

インフルエンザやその他の予防接種を受けたときは、体内注射された異物と免疫細胞が反応を起こすため体力が落ちています。

注射の後に激しい運動が禁止されるのも、体が弱っているからなんですね。
 

長風呂やダイエットのための湯船につかったエクササイズなどは予防接種を受けた当日はやめましょう!
 

30代くらいの人は「注射後にはお風呂に入らない」という定説を聞いた事がありますよね。

それは自宅にお風呂が無い家がほとんどだった時代に広まったものです。
 

銭湯のような、多くの人が利用する場所の衛生状況を踏まえ、「予防接種の後は入浴は禁止」という常識が通っていたんですね。

こんなときは入浴を控えよう

ワクチン接種により、免疫がつく以外の反応がでることを副反応といいます。
 

インフルエンザの予防接種にも、副反応がでる可能性があります。

接種した10%から20%の人に起こる副反応に

  • 接種した場所(局所)の赤み(発赤)
  • はれ(腫脹)
  • 痛み(疼痛)

 

があります。
 

これらは通常2~3日でなくなります。

軽い副反応である場合は、長湯を避ける等すれば、入浴に問題はありません。
 

ただし、腫れが接種箇所だけでなく、腕全体など酷いときは入浴は控え、医師に連絡をしましょう。
 

全身性の反応で、接種を受けた5%から10%の人に

  • 発熱
  • 頭痛
  • 寒気(悪寒)
  • だるさ(倦怠感)

の副反応が起こる場合があります。
 

こういった症状も通常であれば2~3日でなくなりますが、体力が落ちているので、入浴は避けましょう。
 

インフルエンザの予防接種注射により、アナフィラキシーショックと呼ばれる重度のアレルギー反応を起こす人もいます。

2016年から2017年のシーズンに、アナフィラキシーショックの反応を起こした件数は16件報告されています。
 

通常重度のアレルギー反応は接種後の30分以内にでることが多く、接種後に30分間医療機関にて待機しなければいけないのはそのためです。

入浴の「一時間後」という設定もアレルギー反応が起きないかどうかを見極めるための時間です。
 

帰宅後であっても、

  • 発疹
  • じんましん
  • 赤み
  • かゆみ
  • 呼吸困難

等の症状が出た場合は速やかに医師に連絡しましょう。
 

もちろんこういった症状が出ている場合は入浴は控えてください。

副反応がでたらどうする?

以下の症状がでたら、濡れタオルや氷、保冷剤をタオルでくるんで局部を冷やしましょう。

  • 小さな腫れやむずむずとしたかゆみ
  • 注射跡のしこり
  • 接種箇所周辺の発熱

など
 

痛みが気になるからといって引っ掻いたり、もんだり、急激に冷やす等、刺激を与える事はやめましょう。
 

重度なアレルギー反応は接種から30分程で症状がでると言われています。
 

しかし、副反応の疑いがある場合は、医師は厚生労働省に報告義務があります。

短時間のうちにであたものだけでなく、7日以内のけいれんや、24時間以内の喘息などもインフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告として医師に報告が義務付けられています。
 

インフルエンザのワクチン注射の後に体調が優れず、心配な時は医師に相談しましょう。

入浴するタイミングにも気をつけよう

入浴

一日の疲れを取る為に入浴、とよく言いますよね。

私も「しっかり湯船につからないと疲れが取れないよ」と言われて育ちました。
 

実は30分程度の入浴には、1kmのジョギングをしたときと同じ運動量があると言われています。

入浴で随分体力を消耗しているんですね!
 

夜の8時以降に、内臓は休息モードに入りはじめます。

10時以降は体内を休ませる為に、湯船に浸かるのは予防接種の前後に関わらず避けた方が良いでしょう。
 

入浴には

  • 体が温まると副交感神経が刺激されるため、リラックス効果がある。
  • 浮力作用で体重が軽くなり、筋肉や関節の緊張がほぐれる
  • 温熱作用で血管が拡張されて血行が改善し、新陳代謝が促進される。
  • 静水圧作用という、湯船に入ると全身に水圧がかかり圧迫されることでマッサージ効果がある。
  • 筋肉がほぐれて血液やリンパの流れが良くなる。

などの効果があります。
 

しかし、体調が優れないときなど、これらの作用の全てが健康をもたらすわけではありません。

体調の優れない時は、温熱作用と静水圧作用は体の負担になります。
 

インフルエンザの予防接種で異物が血液に混入し、体内で異変が起きている時には

  • 8時前
  • 15分~30分程度の入浴

を心がけましょう!

まとめ

インフルエンザの予防接種注射の後は、1時間程アレルギー反応が出ないか見極めたあとでお風呂に入っても大丈夫です!
 

予防接種をしに行って、病院から他の病気をもらってしまったら嫌ですよね。

過敏だと言われてしまいますが、私は病院に行った後は一度シャワーを浴びて洋服を着替える様にしています。
 

予防接種では行列で待ち時間が長かったり、普段訪れない場所で子供が落ち着かなくて気疲れしたり、色々ありますよね。

予防接種で心に負担がかかった時は、アロマオイルなどを垂らしてリラックスの為にもさっと入浴してみてはいかがでしょうか。

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