肛門

突然肛門に激痛が走ったら痔ろうだった!手術による治療体験談!


痔ろうという病気は、多くの場合は下痢などの時に肛門小窩に便が入って、それが原因で細菌が肛門周辺で炎症を起こし、その部分が肛門周囲膿瘍になり、その後肛門の周辺にその膿を排出するための瘻管が出来てしまうことによって引き起こされる病気です。
 

私は日頃から非常な下痢体質で頻繁に下痢の症状を起こしていました。

風呂に入る時などは結構念入りに肛門周りは洗っていたつもりでしたが、そのせいで痔ろうになってしまったのだと思います。
 

そのときに手術して治した体験を語ります。

痔ろうの症状

最初その病気になった時、立ったりしゃがんだりする時に軽く痛いな、と思っていたのですが、徐々に病状が進行していき、気が付くと数時間後には体を上下動するだけで激痛が走るようになり、歩くのさえ困難になってしまっていました。

まずいことにこの症状を仕事中に発症してしまいました。
 

デスクワークならごまかしも利くかもしれませんが、その当時働いていた仕事は走ることが当たり前でした。

一歩動くだけで激痛が走るような状態なので、全く仕事になりませんでした。
 

周囲の人に気を遣われながら冷や汗をかきながらなんとか終業の時間まで働きましたが、時間が経つのが非常に遅く感じられて、正に地獄でした。
 

その後も車に乗り込む時がまた一苦労で、考えてみれば当たり前の話なのですが、車は乗降の際立ったりしゃがんだりしますから。

しかも運転中もちょっとした振動を拾う度に下半身に激痛が走ります。
 

医者に受診するまでの間は堪らなかったですね。

痛み止めも飲みましたが全く効き目なかったですから。

痔ろうの治療方法として行ったこと

受診して痔ろうと診断されて、まず最初に痛みを取り除きましょうということで、患部に穴を開けて溜まっている膿を出す処置をしてもらいました。

麻酔を打ってしてもらったので全然痛くありませんでした。
 

そして処置してもらったらあら不思議、あれだけ痛かった下半身の痛みがすっかりなくなっていました。

たったこれだけでここまで症状改善するのか、と感動していましたが、先生が言うには、「これはあくまで応急処置でこのままにしておくと膿の溜まっていた部分にまた膿が溜まっていって同じような症状に悩まされることになります。なので抜本的な治療、膿の溜まっている管をきれいに取り除く手術をした方がいい」と勧められました。
 

確かにまた再発するのは出来るだけ避けたい。

一度経験しているだけに判断は速かったです。

先生の予定に合わせて1週間後に手術をしましょうという話でまとまりました。
 

その後手術までの間に2,3度ほど膿の状態を確かめるために通院をして、いよいよ手術の日になりました。

手術室に入るとまず背もたれを建てた状態の手術台に背もたれを抱きかかえるような状態で座らされました。
 

それから麻酔をかけます。

麻酔は脊髄に直接注射を打つ形で行われました。
 

始める前に「しびれとか感じたら言ってください」と言われ、いざ注射が始まるといきなり神経の束の辺りに打ち込んだのか激痛としびれが同時に襲ってきました。

びっくりして痛い痛いと叫ぶと、一旦注射は抜き取られ、少しこちらが落ち着くのを待ってまた別の個所に注射を打ち始めました。
 

今度は刺された時の痛み以外はなんともなく、ほっとしたことを覚えています。

それから麻酔の効きを確かめながら手術は進行していきました。
 

それからは手術している先生を背中にする形だったので、なにをしているのかは全く見えませんでしたが、麻酔を打っているとはいえ、先生の手術を行っている道具かなにかの感触は分かるので、順調に進んでいるのかな、と思ったりしていました。
 

1時間くらいだったでしょうか、無事手術は終わり、移動式ベッドに横になったまま、病室まで連れていかれてすべては完了しました。

痔ろうの治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

手術が完了した後、しばらくの間入院することになりました。

最初の2、3日は手術した箇所の痛みがあり、あまり座る姿勢をとったりすることは出来なくなっていましたた。
 

医者からもしばらくそういう姿勢をしないように注意を受けていたので、極力横になったまま過ごしていました。
 

ただ手術を受けたことで以前に感じていたような体を動かすことで起きていた下半身の激痛は起こらなくなっていました。

それだけでも手術を受けてよかったな、心の底からそう思いました。
 

幸い私は術後の経過がすこぶる良くて、早い段階から手術跡の痛みが軽くなっていって自由に歩いたり出来るようになりました。

酷い人は手術後も痔の人が使うような真ん中をくり抜いた座布団が手放せなくなるので、その点ではラッキーでした。

痔ろうの治療にかかった日数

受診から手術、その後の通院も含めて2カ月ほどかかりました。

痔ろうの治療にかかった費用

細かい数字は覚えていないのですが、8万円ほどでした。

痔ろうに悩んでる人へのアドバイス!

まずはやはり予防です。
痔ろうは細菌が原因で起こる病気なので肛門周辺を清潔に保つことが重要だと思います。

お風呂に入った時やトイレで用を足した時はきれいにすることを忘れないようにしましょう。
 

痔ろうになってしまって症状が出たら、迷わず医者に行きましょう。

女性は特に肛門科に行くのは恥ずかしいと思いますが、躊躇っているととんでもない激痛に遭遇してしまうので、痛みに弱い人は特に早めの受診をお勧めします。

見られる恥ずかしさよりも自分の健康が大切ですからね。

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