インフルエンザ

インフルエンザ検査は発熱後何時間で受けるべき?初期症状チェックも!

タイミング

インフルエンザかもしれない、と思ったら、感染を広げない様に迅速に対処したいですよね。

インフルエンザの検査は発熱後何時間経ったころに受けるのが適当なのでしょうか。
 

生活する地域でインフルエンザが流行していたり、身近な人がすでにインフルエンザにかかっていたら、要注意です。

初期症状をチェックして、インフルエンザかどうか自分の体調と比べてみましょう!
 

今回は、インフルエンザ検査を受けるタイミングについて調べてみました。

インフルエンザの検査のタイミングは発熱後何時間?

インフルエンザの検査は、インフルエンザが発症してから12時間から48時間以内に受けることを推奨されています。
 

インフルエンザにかかると急激な発熱が見られます。

38℃位の発熱から12時間以降に検査をすると、ウイルスが検知されやすく確実な結果が得られる様になっています。
 

逆に12時間以前に検査をすると、インフルエンザウイルスに感染しているのに検査結果が陰性になる、偽陰性でることがあり、治療が遅れてしまう可能性があります。
 

インフルエンザウイルスは、感染してから体内で急増し、1つのウイルスは24時間で百万個にまで増殖します。

24時間以降に検査をすると、確実なインフルエンザの検査結果が得られます。
 

しかし12時間と24時間で偽陰性がでる確率は大差があるわけではないので、なるべく早い段階である12時間頃に検査をするのが最適でしょう。
 

近年開発されたインフルエンザ検査キットでは、発熱後3時間以内の検査でも93%の陽性一致率が出ているものもあります。

同じ検査キットでの陽性一致率は、12時間で95%なので、大差はありませんね!
 

医院により使用する検査キットが違うので、かかりつけ医の先生に発熱してから何時間経っているかを伝えてから予約を取るようにすると確実でしょう。

インフルエンザの可能性がある症状をチェックしよう!

チェック

インフルエンザの典型的な初期症状には

  • 全身の倦怠感
  • 強い寒気

があります。
 

そして短期間の内に

  • 38度以上の高熱
  • 筋肉や関節の痛み
  • 頭痛

などの症状が続きます。
 

症状が顕著でなくとも、インフルエンザが流行している地域や時期である場合はインフルエンザの可能性があります。
 

また、インフルエンザの予防接種を受けていてもインフルエンザには感染することがあります。

多くのケースでは、予防接種を受けていると風邪のような軽い症状で治まります。

インフルエンザの検査の方法は?

インフルエンザの検査の方法は以下の4通りがあります。
 

1. 迅速診断キット

現在最も普及されている検査方法は、迅速診断キットによるものです。

検査キット、といっても一般に市販はされていないので、医療機関にて検査をする必要があります。
 

細い綿棒のようなもので喉、鼻をこすり、付着した組織や分泌物を処理液に浸してから検査キットに滴下することで、陽性か陰性の判定を行います。

検査時間が10分から15分ととても早いのが特徴です。
 

ただし、インフルエンザウイルスの量が少ないと陰性だと誤診してしまう可能性があります。

一般の医療機関でインフルエンザ検査を受ける時は、発熱直後ではなく、数時間経ってからの方が誤診のない検査結果が得られるでしょう。
 

2. ウイルス分離検査

高度な技術を要するために、一般的には行われていないですが、ウイルス分離検査という方法もあります。

発症してから約72時間以内に喉や鼻の分泌液からウイルスだけを分離して検査を行います。
 

ウイルスの種類の特定ができたり、感度もとても高い検査です。

しかし、高度な技術が必要であることや、検査結果には1週間前後かかることから、一般的には行われていません。
 

3. PCRを用いた検査

PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を用いたインフルエンザの検査です。

インフルエンザの遺伝子を検出するため、性格で細かいウイルスの型や構造まで判定できます。

鼻や喉の奥から拭い取った液を検体します。
 

PCRを用いた検査は高度な技術を要するため、公的な検査機関で行われる事がほとんどで、一般の病院やクリニックなどで行われる事はほとんどありません。
 

4. 血清抗体検査

採血による、血清抗体検査という検査です。

インフルエンザウイルスに対する抗体ができているかどうかを採血により検査します。
 

インフルエンザを発症して1週間以内と、完治した頃の2回採血します。

検査結果までには約2週間かかります。
 

血清抗体検査は現在ほとんど行われていません。
 

私たちが一般の医療機関で受けるインフルエンザの検査は1の「迅速抗原検出キット」です。
 

一般の迅速抗原検出キットでは、症状がでてから12時間以降に検査を行う事が推奨されています。

近年開発された少量でもウイルスを検出できる富士ケミカルの測定方法では発症から6時間でも正確な検査結果が得られる様になってきました。

抗インフルエンザ薬にも服用時間がある!

検査は発熱から12時間後が適切だと前述しました。

インフルエンザだと診断された場合に処方される抗インフルエンザ薬にも、適切な服用時間があります。
 

抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑え、症状の悪化を防ぐ効果があります。

そのため、インフルエンザウイルスの増殖がピークに達する48時間以前に使用しないと効果が発揮できないと言われています。
 

抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内に服用することにより、発熱期間が1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少させるものです。

48時間以降に服用しても症状の軽減などの十分な効果は期待できません。

まとめ

毎年シーズンになると多数の感染者を出すインフルエンザです。

インフルエンザかもしれない、という症状が出たら感染を広げない様に迅速に対処したいですよね。
 

感染したかもしれない、と感じて大急ぎで病院に行っても、ウイルスの数が増殖していないと誤診断になる可能性があります。

二度手間にならないように、少し安静にして、発熱が始まってから半日ほどまってから病院にて検査を受ける様にしましょう。
 

インフルエンザ流行中は人ごみを避ける様にする、といっても通勤、通学などではどうしても避けられないですよね。

普段から、くしゃみを他の人に向けないようにしたり、咳やくしゃみが出るときはマスクを着用するように心がけましょう。
 

発熱や全身の痛みで辛いと思いますが、水分補給を忘れずに、お大事にどうぞ!

スポンサーリンク