インフルエンザが猛威を振るう季節になりました。
普通の社会人や学生なら特に問題ないが妊婦や高齢者、受験生などにとってインフルは死活問題。
今回はインフルエンザを予防するためには実は湿度が超重要であることについて解説したいと思います。
Contents
なぜ冬にインフルエンザや風邪が流行るか、知っていますか?
毎年冬になるとインフルエンザが流行ります。
ついでに風邪も同時期に流行ります。
なぜ冬だけなの?
誰でも1度は疑問に思ったことがありますよね?
冬になると身体の抵抗力が落ちるから?
違います。
冬になるとウイルスにとって快適な環境になるからです。
気温 | 湿度 | |
---|---|---|
夏 | 30℃ | 70% |
冬 | 7℃ | 45% |
(東京の場合)
気温が低く、湿度が高い環境はインフルエンザや風邪などのウイルスにとって非常に快適で住みやすいのです。
インフルエンザの弱点は湿度 湿度を上げればウイルスは死ぬ
インフルエンザの弱点が湿度であることを証明した論文がある。
以下の表はその室温・湿度でのインフルエンザウイルスの6時間後の生存率を表しています。
湿度\気温 | 10℃ | 22℃ | 32℃ |
---|---|---|---|
20% | 63% | 66% | 17% |
50% | 42% | 4% | 1% |
80% | 35% | 5% | 0% |
(参考:G.J.Harperによる6時間後の生存率)
これを見ると一目瞭然!
湿度が20%、室温22℃、10℃のときのウイルスは6時間たっても生き続けている割合が他の条件と比べてはるかに大きくなってます。
つまり、インフルエンザの決定的な弱点は湿度なのです。
湿度を上げればウイルスは撃退できます。
加湿器を使ってインフルエンザを予防しよう
インフルエンザが湿度に弱いことはよくわかりました。
じゃあ湿度を上げるにはどうすればいいのでしょうか?
当たり前ですが加湿器を使いましょう。
基本的に家庭では石油ストーブを使ってる家庭は部屋を暖める際に水蒸気を発生させるので加湿器を使わなくても多少は湿度が上がります。
しかしエアコンや電気ストーブ、こたつを使ってる家庭は水蒸気がまったく発生せず、特にエアコンを使うと部屋の空気が乾燥しがちになるため加湿器による加湿が重要です。
ちなみに加湿器がない家庭の民間の湿度対策として、タオルを濡らしたものをかけておいたり、洗濯を部屋干しにするなどもありますが、その程度の加湿では大して湿度は上がらないので加湿器をおすすめします。
加湿器にもいろいろありまずが主に超音波式とスチーム式があります。
違いを簡単に言うと
- 超音波式加湿器は安くて小型で静音で電気代も安いけど手入れは面倒
- スチーム式加湿器は手入れが圧倒的に楽だけど値段はそこそこするし電気代も高い
長期的に見たらスチーム式がおすすめです。
詳しくはこちらのサイトを参考にしてください。
喉の粘膜の湿度を保つことはもっと大事!
ウイルスは湿度に弱いという点で部屋の湿度を上げることが大事ということを書きましたが実はもっと大事なのは喉の粘膜の湿度を保つことです。
なぜかというとインフルエンザウイルスに感染するかしないかはあなたの喉がウイルスが体に入るのを食い止めてくれるかどうかにかかってます。
人の喉の粘膜には「絨毛」という細かい毛が密集しており、これが「絨毛運動」という、運動を起こすことで鼻や口から入ってきたウイルスや異物が体に入るのを邪魔する役割を担ってます。
鼻の場合はそもそも鼻毛などがあるのでウイルスは入りにくいですが、口からは特に入りやすいです。
ここで重要になってくるのが喉の粘膜の湿度です。
喉がカラカラに乾いていて喉の粘膜が乾いた状態になっていると「絨毛運動」が弱くなり、ウイルス等を排出する能力が低くなります。
その結果、風邪やインフルエンザやにかかりやすくなります。
そのため部屋の湿度を保つこと以上に、自分の喉の粘膜の湿度を保つことが大事なのです。
では喉の粘膜の湿度を保つにはどうすればいいのでしょうか?
喉の粘膜の湿度を上げる方法!
喉の粘膜の湿度を上げる方法を3つ紹介します。
1. こまめに水分補給をする
1つは単純に水分補給をすることです。
喉が渇く=喉の粘膜が乾燥することになるので喉が乾かないよう、こまめに水分補給をしましょう。
2. 飴を舐める
水分補給以外にも飴を舐めることでも喉の粘膜を高く保つことができます。
のど飴にも種類があるので飽きないようにいくつか買って冬は部屋に常備しておくといいでしょう。
3. マスクをする
マスクをすると吐息の水蒸気により鼻・口全体の湿度を高く保てます。
「マスクをして風邪やインフルエンザを予防しよう」とよく言われますが、それは感染者の咳やくしゃみによるウイルスの感染を防ぐだけでなく、自分ののどの粘膜の湿度を高く保つことで空中を浮遊している風邪やインフルエンザウイルスに対する防御力を上げる効果もあるのです。
特に口呼吸の人はマスクをすることがかなり効果的です。
朝起きたときに喉がカラカラに乾いてる人は口呼吸になってる証拠。
口呼吸の人はマスクして寝るようにするだけで風邪やインフルエンザにかかる確率を大幅に減らせるでしょう。
まとめ
以上、インフルエンザと湿度の関係について解説してきました。
まとめると
- 冬になるとインフルエンザや風邪が流行るのは冬がウイルスにとって快適な環境だから
- インフルエンザの弱点は湿度、湿度を上げればほとんどのウイルスは死ぬ
- 加湿器を使ってインフルエンザを予防すべし
- 喉の粘膜の湿度を保つことはもっと大事なので水分補給やマスクで湿度を保つべし
ということでした。
冬はどうしてもインフルエンザにかかりやすくなりますが、それは湿度が原因なので対策すればかかる確率をかなり減らせます。
加湿器やマスク、水分補給や飴で対策しましょう。
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