良性発作性頭位めまい症は頭の位置を変えるだけでめまいが生じる病気でかなりつらいものです。
しかし治療法ははっきりしていません。
そんな良性発作性頭位めまい症にかかり、医者でもらった薬もまったく効かず、仕方なく自分で本やネットで治療法を模索して治すことに成功した体験を語ります。
Contents
わたしが良性発作性頭位めまい症になった原因
当時、ヨガを習いに行っていました。
あるヨガのポーズ(思いきり上を向くポーズ)をした時、軽いめまいを感じました。
すぐ治まったので、特に気にせずそのままヨガをやり続けたのですが、最後にクールダウンで、床に寝転んで、そして起き上がった時、自分自身と周りの景色がグルグルと回る、回転性のめまいが起こりました。
そんなことがあって以来、それまではなかった日常生活の中でのめまいも度々感じるようになってしまいました。
それ以前は、車酔いしやすい方なので、車酔いをした時のみ、軽いめまいを感じていた程度でした。
良性発作性頭位めまい症の症状や困ったエピソード
良性発作性頭位めまい症になって一番困ったのは、何をしていても、めまいを感じるということでした。
棚の上段の物を取ろうとして上を向く時、何か記入しなければならなかったりした時などの下を向いて作業するといった時、人に呼ばれて振り向くといった動作など、普段の日常生活で、普通に難なくやってきた当たり前の動作をするということが、とても辛いのです。
他にも、人前で寝転ばなければならない場所には、行けなくなりました。
例えば、美容院とか、歯医者とかです。
あと、私は公共交通機関が乏しい田舎に住んでいるので車の運転は必須で、車に乗れなければ、どこにも行けません。
でも、運転はしばらくできませんでした。
運転中は、めまいがする体になってから、一番怖い行為でした。
運転をしていても、めまいがする時と、しない時とありました。
夜、寝るときも大変でした。
寝ていても、右にも左にも寝返りがうてないのです。
寝返りとうつとグルグルと回るという苦痛と恐怖。
ただ、まっすぐ、正面を向いている時だけが、唯一めまいを感じずにいられる時でした。
良性発作性頭位めまい症の治療方法として行ったこと
何軒かの耳鼻科を受診し、早く何とかよくならないものかと、藁をもつかむ思いの日々でした。
医者によって診断が二分していました。
”良性発作性頭位めまい症”と言う医者と”メニエール病”と言う医者に分かれました。
だいたいは”良性発作性頭位めまい症”と言われました。
「めまいの診断は非常に難しいので…」と医者たちは口々に言っていましたが。
治療法としては、投薬治療しかないと言われました。
セファドール、メリスロンなど、めまいの薬を処方してもらいましたが、私には、全く効きませんでした。
そんな時、あるテレビ番組を観ていたら、”めまい外来”という診療科があるということを知りました。
それならば!と私の住む地域にある”めまい外来”はと、調べましたら、その県の大学病院にあるとわかりましたので、早速受診しました。
”めまい外来”というだけあって、結構期待してたんですけどね。
そこの医者の言動が最悪で、嫌な思いをしただけで、何の治療にもなりませんでした。
こうなったら、自分でなんとかするしかない。
日常生活に支障をきたし、仕事もままならなくなり、結局退職せざるをえない状況でしたから。
本や、ネットでいろいろ熱心に調べました。
ある時、ひとつ興味深いものを見つけました。
”エプリー法”というものでした。
”良性発作性頭位めまい症”とは、本来三半規管の中には無い耳石が、リンパ液の流れが乱れたことによって、誤って三半規管内に耳石が入ってしまったことによって、めまいが起こるという病気です。
その誤って三半規管内に入ってしまった耳石を本来の場所に戻すという治療法こそが”エプリー法”なのです。
ベッドに寝転んで、頭を左に45度に傾け30秒キープ、次に正面を向いて30秒キープ、そして今度は、頭を右に45度傾けて30秒キープする、そして、また正面で30秒キープといった、一連の体操のようなことをします。
これは、めまいがする者としては、非常に厳しい動作です。
でも、少しでもよくなるのなら!と、意を決してやってみました。
結果、完全に治ったわけではありませんが、大分症状は和らいだんです。
かなり、勇気がいりましたが、やってよかったと心から思います。
良性発作性頭位めまい症の治療の効果や費用について
症状はどれくらい改善したか?
すぐに、すっきりと治ったというわけではありませんでしたが、徐々に、ゆっくり症状が和らげていったという感じでした。
良性発作性頭位めまい症の治療にかかった日数
約10年間です。
良性発作性頭位めまい症の治療にかかった費用
診察代、薬代などで、計10万円ほどかと思います。
良性発作性頭位めまい症に悩んでる人へのアドバイス!
この病気は、なった人にしか、わかりません。
人から見て、目に見えるような症状が出るわけでは、ありませんから。
正直、医者にだって、この辛さはわかりません。
それでも、何とかしようと、もがいていたら、光は見えてくるものです。
この病気は、ストレスも大いに関わっているといいます。
なので、なるべくストレスをためないようにすること。
あと、この病気は、じっと安静にしているより、適度に動いたほうが、早く治るといいます。
無理のない程度の、ウォーキングなど、おすすめです。
それと、めまいには、乗り物酔いの薬が案外効き目があります。
あと、めまいは天気と、特に低気圧と、関わりが深いと言われています。
雨が降る前、梅雨時、台風の時など、そういう時は、めまいがするものだと、割りきって、この病気とうまく付き合っていくということ。
これらが、この病気を経験した私から言えるアドバイスです。
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