歯根嚢胞とは虫歯菌により歯根の奥、顎の骨の中に膿ができてしまう病気です。
この膿は軽度なら抗生物質で治りますが、重症だと治りません。
私の場合は重症で顎の骨を切って膿を取り出す手術を行い、さらに周囲の歯を3本抜歯することになりました。
元々はただの虫歯でした。
それがまさかこんなに重症になってしまうなんて・・・。
Contents
わたしが歯根嚢胞になった原因
始めは単なる虫歯から始まりました。
虫歯の治療を行い、治ったと思って放置しておいたところ、歯の根元(根管部分)に細菌が繁殖して歯根嚢胞という病気になってしまったようです。
歯根嚢胞になったきっかけは、ひどい虫歯をきちんと治療しないで放置しておいたことが全てだと思います。
歯科での治療は行ったのですが、治療は虫歯の表面に留まっていました。
症状が急激に悪化したのは、その当時、強いストレス下に置かれていたためと思われます。
歯根嚢胞の症状
問題となった歯は、以前に虫歯の治療をした歯ですが、その時には根幹治療までは行っていませんでした。
始めのうちは、いわゆる虫歯の症状として、歯の表面が痛い、冷たい水がしみるなどを感じていましたが、しばらくするうちに、これらの症状は消えてしまったため歯科には行かずに放置しておきました。
同じような弱い症状は時々ありましたが、すぐに消えていました。
かなりたってから再び虫歯の症状が現れて来ましたが、今度はなかなか治りません。
そのうちに、歯の表面からの痛みではなく、奥の方がズキーンと重苦しく痛むようになり、歯が浮いたような感じがしてきました。
また、歯茎が腫れてきて、その腫れがだんだんひどくなってきました。
歯茎からの出血も少しあったようです。
こうなってくると、物が噛みにくくなり、また、歯の付け根部分の違和感もひどくなってきました。
さらに、何となく熱っぽい感じも伴うようになってきたので、意を決して、歯科を受診しました。
歯根嚢胞の治療方法として行ったこと
最初に訪れた歯科では、ただの虫歯という診断で簡単な処置で済まそうとしたため、心配なって、口腔外科も併設している別の歯科を訪れました。
そこでレントゲン撮影を行った結果、歯の付け根(根管部分)に細菌が増殖していて、膿がたまっている歯根嚢胞であるとの診断でした。
治療はまず、炎症を鎮めるために抗生物質の投薬が行われました。
抗生物質の種類は、初めはマクロライド系、それからセフェム系、そしてペニシリン系と色々な種類の薬剤の投薬が行われましたが、症状は治まらず、また、細菌叢の縮小も認められませんでした。
そこで、次に、歯の神経の除去と薬剤を根幹部分に注入する根幹部分の治療が行われました。
この治療の後、抗生物質の投与を続けながらしばらく様子を見られたのですが、やはり治りませんでした。
そこで今度は、問題の歯が埋まっている上顎の骨に切り込みを入れて、そこから膿を出す手術を行うと言われ、とても心配になりました。
手術は、通院していた歯科で、口腔外科の専門医の執刀で局所麻酔で行われましたが、結構長時間に及ぶ手術で、骨に切り込みを入れる時の音がすごくて恐ろしい思いをさせられたのを覚えています。
手術後には顔が大きく腫れて痛みもひどく、食事をすることもできずに、とても大変な思いをしました。
この時には抗生物質の投与と痛み止めの服用で何とか症状が収まりました。
しばらくしてから次に、問題の歯とその周囲の2本の歯を抜歯することになりました。
問題の歯は何度も治療を施したため、表面が削れて歯の本体が上からは見えない状態になっており、さらに、中の方で歯が割れた状態になっているとのことでした。
従って、抜歯も大変で、骨の手術を行った口腔外科の専門医が来院・執刀してくれて何とか無事に終わらせることができました。
抜歯には、結構な出血もあり、また、抜歯後の顔の腫れもひどかったため、かなり長期間抗生物質を服用して何とか乗り切ることができました。
顎骨嚢胞の治療の効果や費用について
症状はどれくらい改善したか?
上顎からの膿の除去と抜歯を行って初めて、それまで感じていた歯の重い感じや痛みが消えて、非常に軽くなったのを覚えています。
しばらくは、軽い痛みや違和感が持続していましたが、やがて何も感じなくなり、完治したものと思われます。
今でも、顔面のCT画像を撮ると、上顎に裂け目が入っているのが分かります。
歯根嚢胞の治療にかかった日数
最初の虫歯からですと数年ですが、この病気の症状が現れてからですと数か月程度です。
歯根嚢胞の治療にかかった費用
手術と抜歯を含めた治療費は10数万円といったところです。
歯根嚢胞に悩んでる人へのアドバイス!
歯根嚢胞という病気はかなり頻度の高い病気だそうです。
虫歯の治療には時間がかかります。
そのため、治療途中で通院を止めてしまいそのまま放置してしまうことがあります。
確かに、虫歯だけなら命に関わることはないので、軽く見てしまいがちです。
しかし、この病気の恐ろしいところは、根幹部分にたまっている細菌が血流にのって心臓にまで達して心膜炎という危険な簿雪を引き起こすこともある点です。
虫歯を甘く見ないでください。
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