歯科口腔外科

粘液嚢胞の症状は?切開手術による治療は痛くなく、経過も楽でした!


粘液嚢胞(ねんえきのうほう)は口の中にしこりができる病気では口腔内を噛んでしまったりする事で、唾液腺が潰れて外に粘液が排出されず、そのまま中で溜まり続けます。

噛んだりして一度中身が外に排出されても大元の唾液腺が詰まったままなので、またしばらくすると唾液が溜まってしまい膨らんできます。
 

私の場合は、できたしこりが口内炎だと思い込んで噛み潰したのが原因です。

そこで唾液腺が潰されてしまい、どんどんしこりがふくらんでいってしまいました。

患部が気になり、何度か噛み潰した事で更に悪化させた事が考えられます。

粘液嚢胞の症状

粘液嚢胞を知らず、ただの口内炎だろうと歯で噛み潰していたせいで少しずつ確実大きくなったしこりは、常に口の中に違和感を感じさせました。

どんどん大きくなっていくので、気になって下でしこりをころころと触ったり押したりする変な癖がつきました。
 

また、しこりがなかなか大きくなってきていたので、笑ったりして口元が緩む時にはしこりがほんの少し顔を出します。

これが気になって仕方ないので、また舌で押してみたり歯で甘噛みしてみたりと気づけばしょっちゅうしこりに触れている状態でした。
 

後から知ったのですが、この、しこりをいじる行ためはあまり良くないものです。

しこりは痛みが全く無く、その点では困る事はありませんでした。
 

しかしながらビジュアル面や自分の体感の面で結構気にして生活していましたので、気分的には快適とは言い難い状態です。

自然に治らないかと様子を見ていましたが、しこりが大きくなるたびに不快感が増幅されるので早く医者にかかるべきだったと思います。

粘液嚢胞の治療方法として行ったこと

知識が浅く、何科に行けばいいのかわからなかったので、まず耳鼻咽喉科に向かいました。

そこで粘液嚢胞だと発覚します。

しかし、残念ながらその時嚢胞はわりと大きく成長してしまっていたため口腔外科を紹介されました。
 

口腔外科では、しこりの部分を切開して粘液の塊のような物を取り出します。

ただこれだけの単純で簡潔な治療法です。
 

手術の際は、歯科医で座るような椅子に座り、口の部分にだけ穴が開いたカバーのような物を顔にかけられます。
 

そして、切開する部分に局所麻酔をかけられ、その後しばし休憩。

麻酔が効いてくるのを待ちます。
 

麻酔が効いたらハサミのようなものでチョキチョキと患部を開け、鉗子で内に溜まって固まっていた粘液の塊(袋)を取り出します。
 

その後は切開した部分を縫合して終了の、簡単な処置です。
 

手術の後には痛みどめや抗生物質が出されて、化膿を防ぎます。

また、うがい薬も出されました。
 

自宅に帰ってからは特に普段と変わりなく生活できます。

痛みもそんなに激しく出る事も無く、痛み止めを飲む事はありませんでした。
 

1週間後に抜糸をして、傷の治りも異常が無かったためそこで治療は終了です。
 

ただし、再発する事もある病気ですので、摘出後にまた同じ症状が出る場合があります。

その場合は根治を目指すため、舌下腺を摘出する必要が出てきます。
 

粘液嚢胞と同じような病態にガマ腫がありますが、この病気も原因は粘液嚢胞と同じく噛んだりする事が原因で唾液腺が詰まって溜まってしまう事です。

手術自体も粘液嚢胞と変わらず、切開して中身を摘出する事になります。
 

粘液嚢胞との違いは、少々見たくらいではわかりずらいかもしれませんが、粘液嚢胞のしこりは風船型、ガマ腫はカエルの喉元にある袋に似た形状と覚えておくと違いが分かりやすいでしょう。
 

ガマ腫も粘液嚢胞同様、自分で噛み潰してしまっても治る事はありません。

いずれにせよ、長い間口腔内にあるしこりで大きさが段々大きくなる物に関しては早めに口腔外科や歯医者にかかる事がおすすめです。

粘液嚢胞の治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

手術で、患部を切開して中身を摘出してもらった事で、粘液の入った袋が無くなり患部は平らな状態になりました。

その後は患部になるべく食べ物が触れないようにきを使ったり、間違っても噛んでしまったりする事がないよう注意して生活しました。

そのかいあってか、手術後は再発も無く通常の状態に戻りました。
 

病院に行くのがおっくうだったり、時間が無い場合に自分の指で潰してしまったり針を刺して中身を出してしまったりする方もいるようですが、絶対におすすめは致しません。

細菌感染のリスクや新たな傷ができてしまう事、病状の悪化のリスクがあるためです。
 

粘液嚢胞(ガマ腫も同様)は、病院で処置をしてもらう事で簡単に根治ができる病気です。

何か口腔内で普段と違うできものができてしまった時には、必ず病院で処置してもらうようにしましょう。

粘液嚢胞の治療にかかった日数

処置から抜糸の日を含め1週間です。

粘液嚢胞の治療にかかった費用

薬代含め7千円弱でした。

粘液嚢胞に悩んでる人へのアドバイス!

もし、今口腔内に普段と違う感じの出来物ができているのなら、自分で治そうとはせずに医者に相談して下さい。

自己治癒を待ったり、経過を見ているとどんどんしこりが大きくなってしまいます。
 

そして口腔内の手術は怖いと感じるかもしれませんが、麻酔をかけてからの処置になるので痛みは一切ありません。
 

そのまま長い間放置すると、見た目にも、自分の体感的にも日常に不具合が少なからず出てきます。

まずは勇気を持って、口腔外科や歯科へ足を運んでみて下さい。

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