胆嚢炎は胆管という臓器の中に胆石が詰まる病気でご飯が食べれなくなります。
ある日、急に熱が出て病院に行ったら胆嚢炎と診断され、すぐに入院することになりました。
胆嚢摘出はしなくてよかったんですが4日間の絶食を強いられた私の治療体験を語ります。
Contents
わたしが胆嚢炎になった原因
当時はストレスが酷くて暴食に走り、今よりも25キロ以上太っていました。
もともと精神疾患があり、そのために通っている病院でも血液検査で「高脂血症・脂肪肝」と言われていました。
胆嚢炎は女性、肥満の人、40歳以上の人、多産の人、白人がなりやすいそうです。
しかし、何の前触れもなく高熱と腹痛に襲われて、緊急入院することになりました。
そのため、性別と肥満以外のはっきりした原因は未だに分かりません。
また、私の場合は胆石による胆嚢炎ではなかったので、激しい痛みなどもなく、症状の進行に気づかなかったのだと思います。
胆嚢炎の症状や困ったエピソード
まず、8月に冷房をつけているのに、夜中に暑くて一向に眠れませんでした。
そこで異変を感じて熱を測ったら、39.4度という高熱でした。
しかし、しんどくてすぐ病院には行けず、翌朝になって熱が38度台になってから行きました。
夜中に眠れなかった時、少しお腹が痛かったのですが、私はむしろ高熱によるものだと勘違いしていました。
高い熱が出ている際、体の関節や筋肉が痛くなることがあるりますが、熱があるからお腹の筋肉が全体的に痛いのだと過去の経験から思っていました。
痛みの部位も夜間ははっきりしておらず、局所的に痛かったわけではないです。
お腹全体にじんわりとした鈍い痛みでが広がっていました。
そのため、本来は胆嚢炎で高熱が出ているはずなのに、全く逆のことを考えていました。
病院に行って、最初は血液検査と診察だけのはずでしたが、触診の際に「胃の上のあたりを押されると痛みが強い気がする」と気づいて、それを医師に伝えました。
ただし、ここでも激痛というほどではなく「夜よりは痛い気もするけど我慢できないわけではない」という感じでした。
それでも医師の勧めで、念のためエコー検査をしてみたら胆嚢が炎症を起こして腫れていたのです。
ちなみに、吐き気は一切ありませんでした。
血液検査や腹部エコー、造影剤を使っての何時間もの検査のあと、「胆管に石や砂利が詰まって胆管炎になっている疑いがあるので今日から入院してください」と医師に言われました。
腹部は触られると鈍い痛みを感じるくらいだったので、まさかそんなに緊急事態になるとは思っておらず慌てました。
私は一人暮らしなので荷物を持ってきてくれる家族がおらず、重い体を引きずって帰宅し、荷物をまとめて病院にとんぼ返りしました。
それから24時間、ずっと点滴を繋がれていました。
入院当日は検査ではっきりした病名や原因が分からず、2日目にやっと「胆汁がドロドロになって胆管の中にぎっしり詰まっている。胆石ではない。病名は胆嚢炎です」と言われました。
膵臓にも異常があった場合は全身麻酔での開腹手術と言われましたが、それは免れました。
ただ、10日ほどずっと太い点滴を打っていたので、腕の血管が腫れて刺せなくなり、皮膚の薄い手の甲から輸液を入れたりしていました。
また、人生初の絶食も地味にしんどかったです。
胆嚢炎の治療方法として行ったこと
入院してから、まる4日ほど絶食をしていました。
水とお茶は飲んでも良いのですが、普通の固形物はもちろんお粥もダメでした。
そのため、大部屋で他の患者さんには三食ご飯が配られるのに私にはなくて、お腹がすいているのを我慢して抗生物質と睡眠薬(以前から服用していたもの)だけ飲んで寝ていました。
今までの人生で完全な絶食はしたことがなかったので、それが地味に辛かったです。
早く普通のご飯が食べたいと思っていました。
また、お風呂に入る時以外は24時間点滴を繋がれていました。
入浴(シャワー)時だけは、点滴を看護師さんが抜いて血が逆流しないような処置をしてくれました。
点滴の刺しすぎで両腕の内側の血管が腫れて針が入らなくなり、手の甲と交互に刺しながらの状態になりました。
しかも、元々血管が皮膚の上から分かりにくい腕なので看護師さんに失敗されることも多く、何度も血管のないところに針を刺されて痛かったです。
熱は入院してすぐに下がったので、病院内なら動けるようになりましたが、どこへ行くにも点滴の輸液セットと一緒に歩いていました。
洗濯は3日目くらいから、病院のコインランドリーで自分でしていました。
入院して5日ほど経ってから、ようやく重湯とヤクルト、だし汁(具の入っていないすまし汁のようなもの)、妙に苦いお茶が出されるようになりました。
それから、重湯がかなり柔らかいお粥(三分粥)、普通のお粥(五分粥)、ちょっと固めのお粥(七分粥)と日を追うごとに変化して、量も増えていきました。
退院直前になって、ようやく普通の固さのご飯とおかずが食べられるようになりました。
担当の医師からは、絶食して胆嚢を休ませて、塊になっている胆汁を薬で徐々に排出させるようにしていると説明を受けていました。
手術をして胆嚢を摘出したわけではないので、主に対症療法といった形で体を普段の状態に慣らしていきました。
具体的かつ即効性のある治療はしませんでした。
胆嚢炎の治療の効果や費用について
症状はどれくらい改善したか?
上記にも書きましたが、絶食から少しずつお粥や普通のご飯が食べられるようになり、徐々に治ってきたのを実感しました。
点滴は結局ずっと繋がれていましたが、絶食期間と退院直前では、1日に入れる輸液の量が減っていました。
腹部の痛みは元々そんなに強くなかったので、4日目くらいから感じなくなっていました。
胆嚢炎の治療にかかった日数
胆嚢炎では10日ほど入院していました(ただし、それで体力が落ちていたのか、1週間もしないうちに今度は腸炎になって再入院する羽目になりました)
胆嚢炎の治療にかかった費用
5万円くらいだったかと記憶しています。
高額医療費制度を使いました。
胆嚢炎に悩んでる人へのアドバイス!
私の場合は原因が未だ謎なのですが、やはり確実に暴飲暴食や脂っこい食事は胆嚢にダメージを与えます。
私も退院時に「脂肪の多い食事は控えるように」と言われました。
だから、食生活に気を付けることでも再発予防になると思います。
胆嚢は摘出しても死に至る臓器ではないので、炎症の原因が胆石の場合は手術で胆嚢ごと取ってしまう人もいるようです。
腹部の痛みが強くなかったり高熱が出なければ気づかない場合もあるので、お互い再発には気をつけていきましょう。
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