頸椎椎間板ヘルニアの原因と症状は?治らないので治療を続けてる話。


頸椎椎間板ヘルニアは神経がたくさんある頸椎(けいつい)の椎間板が飛び出してしまうことで手足に麻痺やしびれなどが起きる病気です。

老化によるものなので完治することはなく、手術や牽引両方である程度は回復しますが、それらは対症療法でしかありません。

そんな頸椎椎間板ヘルニアに45歳でかかってしまった私が症状や治療体験を語ります。

わたしが頸椎椎間板ヘルニアになった原因

人間の頚椎は、7つの頸椎から構成されます。

この頸椎の中にはが、頚髄(脊髄)とよばれる神経組織が通っており、脳から送られる信号は全てこの頚髄を通して届けられます。
 

そして各頚椎の間には椎間板と呼ばれる組織があり、上下の頚椎を支えるクッションの働きを持っています。
 

この椎間板が変形したり潰れたりして神経を圧迫するのが頚椎椎間板ヘルニアです。
 

原因の一つとして、老化現象による機能の低下が挙げられます。

人間の頭部はかなり重く、重力に抗いそれを維持する頸椎・椎間板は常に圧力のかかっているので、人体ので最も早く老化が起こると云われています。
 

私の場合、若い頃に直接打撃性の空手をやっていて、上段回し蹴りなどで何度か失神KOしてしまっているので、若い頃に頸部を酷使した場合はこの疾患にかかる確率も高いとの事です。

頸椎椎間板ヘルニアの症状や困ったこと

頸椎椎間板ヘルニアは、上記のように神経に接触してしまうので、主に両腕に障害が出てきます。

痺れや痛み、モノに触れたときの感覚が鈍くなったり、熱を感じにくくなります。
 

デスクワークでパソコンを使う私は、キーボードやマウスの操作が苦痛で、また操作の正確さも失うので、もの凄いストレスとなります。

手の痺れが、いわゆる「キーパンチャー症候群」の引き金にもなりやすいようで、常に手が痺れ、寝ている時も痛いので、熟睡できません。
 

とにかく24時間続く痛みなので、イライラしたり、気持ちが落ち込んだりして、精神的に参りそうな時もありました。

そして頸部自体も痛いので、湿布を貼って、ネックカラーという固定具をつけていたので、夏場は暑くて最悪でした。
 

また、このネックカラーをつけていることで、かなり目立つので「どうした!?交通事故?」とかみんなに聞かれるので、いちいちみんなに説明しなければならず、最後は説明が面倒で外してしまいました。

頸椎椎間板ヘルニアの治療方法として行ったこと

頸椎椎間板ヘルニアの治療法は、医療機関で行うものと自分で行うものに分けられますが、原因が「老化」なので、基本的に対症療法となります。

つまり若返る事はできないので、少なくとも悪化しないように現状維持と痛みを取る治療がメインになってきます。
 

手術対象となるものはあまり多くないのですが、最近は一泊手術も開始されているようです。

これは大きなヘルニアで、痛みが強いが骨棘が顕著でない場合に適応です。
 

方法は3.5mm内視鏡下に2mm小鉗子で直接ヘルニアを摘出します。

レーザー光線で髄核凹凸を凝縮固定化させます。

全身麻酔を基本とし、当日入院・手術、翌日退院です。
 

手術当日歩行開始、翌日ヘルニア摘出後のMRIを確認し、頸椎ソフトカラー着用で退院です。
 

首・肩・腕での痛みやしびれが軽減され軽減され90%の成績です。

10%以下ですが、しびれが残る時もあります。
 

小サイズのヘルニアには、経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)が適応です。

PLDDは日帰り手術です。
 

あと、医療機関の外来で行うものとしては、頸椎の牽引と、患部へのホットパックおよび痛み止めの処方です。

痛み止めはロキソニンやホルタレンなど、俗にいう「熱さまし」とか「解熱鎮痛剤」で、これらの薬の多くは胃を荒らします。

このため、多くの場合、胃薬を同時に処方されます。
 

リハビリ室で、顎から頭部にかけてベルトをつけて牽引機で真上に引っ張り、戻す。

理学療法士の監視のもとで、これを1回に20分くらいやります。
 

引っ張る重さは体重にもよるそうですが、私は25キログラムでした。
 

この際にホットパックという温かいカイロの大きい版みたいなものにタオルでくるんだものをゴムフックで両肩に当ててくれます。

こうすると、血行が良くなり、痛みも多少、緩和されます。
 

血行が良くなると、筋肉のコリもほぐれて、痛みを感じるホルモンなども流れていってしまうそうです。
 

自分でできる治療としては、首から肩にかけてのストレッチと、運動です。

肩や首の筋肉をつけることで、頸椎の負担を少しでも減らすためです。

頸椎椎間板ヘルニアの治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

これらを続けていると、少しは症状が改善しますが、なにしろ老化が原因なので「治癒」ということはないようです。

頸椎椎間板ヘルニアの治療にかかった日数

現在も月に2~3回医療機関に通っているので、約3年間通院していることになります。

頸椎椎間板ヘルニアの治療にかかった費用

1回にかかる費用は、診察と牽引と薬(痛み止め、湿布)あわせて1400円(3割負担)程です。

今までにかかった費用を考えると3年として36か月×1400円=50,400円となりますが、初期のころはレントゲンやMRIをなどの検査を行うので、もう少しかかったと思います。

頸椎椎間板ヘルニアに悩んでる人へのアドバイス!

私は色んな疾患にかかった経験がありますが、脊椎(頸椎~腰椎)の疾患は、治療が長く、しかも劇的な改善とかがないので、とてもストレスです。

また、手術をすることもあるようですが、脊椎の手術は危険な上に、成功したとしても、症状があまり改善しないというケースがよくあります。
 

やはり、予防が一番大事だと思います。

頸椎や、腰、足が支えている自分の体重の事を考えて、太らずに、筋肉をつけて、身体への負荷を減らしてあげるのが一番だと思います。

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