私はフィリピンに語学留学に行ったときに食中毒による急性胃腸炎になりました。
そのときは病院とか行けなかったので頑張って自力で治しました。
というわけでその時の体験を踏まえて、食中毒による急性胃腸炎になったときの自力での治し方、完治までにかかる日数を解説していきたいと思います。
Contents
食中毒による急性胃腸炎の症状はヤバかった!
現地のスーパーでおいしそうなローストポークを見て食べたくなって食べたらその翌日に朝から下痢。
そこから嘔吐、下痢、嘔吐、下痢、嘔吐、下痢の繰り返し無限ループで絶望感を味わいました。
そのため、初日~翌日は1日の半分くらいはトイレで唸ってました。
これが人生で初めての急性胃腸炎だったので上からも下からもドバドバ出るという下痢と嘔吐の症状のやばさことに驚きました。
肉が当たったときの食中毒はガチでやばいですね。
そのお肉はショーケースの中に入ってて見た目おいしそうなんですが、現地の人にとっては高いから買う人がほとんどいなくておそらく作ってから3日くらいは経ってたんだと思います。
食べたときめっちゃしょっぱかったです。
殺菌のつもりで塩をたくさん入れたか、肉が腐った味がしょっぱくなるからかどちらかわかりませんが、とにかくしょっぱすぎておいしくありませんでした。
なのに高かったのでもったいないと思って全部食べちゃいました。
400gくらいだったかな?
かなりの量を食べたのでこれが食中毒の原因だったらヤバいに決まってますよね・・・。
当然フィリピンなので病院には行けないし。
仮に日本にいたとしても下痢が止まらないのでたぶん病院行かなかったと思います。
ちなみにフィリピンのトイレには通常トイレットペーパーが設置されてない=お尻を水で洗うんですが、学校のトイレにはトイレットペーパーがあってよかったです。
食中毒による急性胃腸炎の自力での治し方
では次に食中毒による急性胃腸炎を病院に行かずに治す方法を解説します。
とにかく水分補給が大事
私の場合、フィリピンだったので自力で治すしかない状態でした。
そこでネットでググって急性胃腸炎の対処法を調べまくったり、現地にいる先生たちに聞いてわかったこと。
それはとにかく「水分補給」が大事ってこと!
食中毒による急性胃腸炎はお腹の中に細菌が入ってしまっているのでそれを体から出さないと治りません。
だから急性胃腸炎の治療法=水分補給と言っても過言ではありません。
体から菌を出しきるまでひたすら水分補給することが急性胃腸炎の自力での治し方となります。
薬は効かない!
たとえばお腹の中に入った菌を殺す薬とかあればいいんですが、そんなものはありません。
体から食中毒の原因となった菌を出すまで治らないんです。
ちなみにどんな菌が食中毒の原因になるかと言うと
食中毒の原因になる菌リスト
黄色ブドウ球菌
どこにでもいる菌で食中毒の原因になりやすい菌です。
最近だとあんこにこの菌が入って集団食中毒が発生したとかニュースになりました。
食べてすぐ(1~6時間程度)で症状が現れます。
サルモネラ菌
肉や卵などの動物に入ってる菌です。
75℃で1分間加熱すると殺せます。
食後1~2日経ってから症状が現れます。
カンピロバクター
鶏肉や牛レバーに多い菌です。
食後1日~1週間ほど経ってから症状が現れます。
私の場合は肉が原因で翌日だったのでサルモネラ菌かなー。
たとえば昔は下痢になったら下痢止めの薬を飲むべく打と言われてた時代もありましたが今は違います。
下痢止めを飲むというのは無理やり下痢を止めてる状態です。
食中毒なのに下痢がでない=体の中に菌を残してしまうことになるので治りません。
薬は飲むとしても腸の状態を整える整腸剤くらいです。
食中毒で下痢になったらもう対症療法で治るまで待つしかないのです。
だから体から菌を出すためにひたすら水分補給しておしっこなり下痢なりをたくさん出した方がいいのです。
ただ下痢と嘔吐は体から水分を奪ってしまいますし、同時に結構な体力を消費するのでやりすぎると脱水症状が出ます。
脱水症状に注意!
脱水症状になると意識が鈍くなってめまいがしたり、呼吸困難になったり、最悪の場合命の危険もあるので注意が必要です。
脱水症状の見分け方
- 脇汗が出ない
- おしっこ黄色い
体の水分損失率が3%を超えると汗が出なくなったり、おしっこの色が黄色くなったります。
このような症状が見られたらできるだけ早く水分を摂りましょう。
下痢が止まらないときの水分の取り方
というわけで下痢のときは体の中にいる細菌を出すためにも、下痢で出ていく水分や体力の消耗による脱水症状にならないためにも「水分補給」がめっちゃ重要となります。
でも水飲むと吐いちゃったり、すぐに下痢が出るような状況では水分補給をするのも難しい状態です。
一番いいのは病院に行って点滴してもらうことですが、自力で水分補給するにはどうすればいいか。
まず水分だけとるよりも塩分やミネラルも取った方がいいのでできれば「経口補水液」を飲みましょう。
経口補水液を用意できない場合は自分で作れます。
経口補水液の作り方
水1Lに対して塩3g、砂糖20~40g入れるだけです。
あとは下痢のときはお腹を冷やすとすぐ下痢になるので水ではなく、白湯がおすすめです。
お湯に塩と砂糖ちょっと入れて飲むといいでしょう。
ちなみに何を飲んでも吐いてしまって、温かい飲み物でもすぐに下痢になるくらい症状がひどいときは脱水症状の危険もあるので病院で点滴打ってもらった方がいいです。
私の場合、温かい白湯であれば飲んですぐには下痢にならず、なんとか水分補給できました。
食事は無理して取らない!
たぶん急性胃腸炎になった人は食事をとらないと思います。
食べても吐くか下痢かですぐ出てしまうので。
でも人によっては病気になった時は栄養が大事だから無理してでも食べた方がいいと親から教わった人とかもいるかもしません。
実際、急性胃腸炎になったときは無理して食べない方が正解です。
食べてすぐに吐いたり下痢をしてしまえば栄養が吸収されないのであまり意味ないですし、嘔吐と下痢に無駄な体力を使い、かつ貴重な水分を体から出してしまうだけです。
無理して食べる行為は完全に逆効果にしかなりません。
激しい下痢や嘔吐が収まるまでは水分補給のみにした方がいいでしょう。
それでどうしてもお腹がすいたら流動食のゼリーとか、温かいスープとかがおすすめです。
ある程度下痢や嘔吐が収まってきたらヨーグルトや豆腐でタンパク質を取りましょう。
タンパク質は傷ついた胃や腸を修復してくれます。
また治りかけのタイミングでは胃が弱ってるので胃腸に負担をかけない食べ物を取りましょう。
油ものやカフェイン、アルコール、辛い物、酸っぱい物は控えることをオススメします。
急性胃腸炎完治まで何日かかった? 治るまでの記録
で、食中毒による急性胃腸炎は完治するまでに何日かかるのか?ですが、私の場合は1週間ほどかかりました。
治るまでにどんな過程があったのか、私の体験談を書いておきます。
1日目と2日目
下痢と嘔吐が止まらない症状のピーク状態で、もう死ぬかと思いました。
トイレに行ってまず下痢が出ます。
で、下痢を出し終わってスッキリしたと思ったら今度は口から嘔吐。
最初は「うそ・・だろ?」
って感じでかなり驚きましたね。
下痢と嘔吐が同時に出るってなんじゃこりゃ?って感じで。
で、もう1日中下痢が出る前兆におびえながらベッドで休んでました。
寝てる時以外の時間の半分くらいはトイレにいました。
1人でトイレットペーパー使い切ってなくなるかと思うくらい。
ちょっと水飲んだだけで吐く状態だったんですが、飲まないと脱水症状になるのでなんとか1口、2口ずつちょびちょび白湯を飲みながら休んでました。
下痢と嘔吐で体からかなり水分を出してしまうので脱水症状気味でぐったりしてました。
つらかったです。
3日目
3日目くらいになると1~2日目と比べたらだいぶマシになってきました。
まだ下痢は結構出るけど嘔吐は出なくなりました。
嘔吐がないだけでだいぶマシではあります。
でもまだ下痢は出るので油断はできず、ちびちび水分を取りつつ、ベッドで寝ながら回復に努めてました。
4日目~1週間
まだ下痢が時々出るけどだいぶ落ち着いてきました。
食欲も戻ってきたのでフルーツとか、パンとか、ヨーグルトなどの食べやすい物だけ食べてました。
1週間後くらい
1週間後くらいには完治しました。
あれだけひどい下痢からやっと解放されて食事も普通に食べれるようになり幸せを感じました。
私の場合は食中毒の原因となった肉を食べた量がかなり多かったので結構症状は重めだったと思います。
一般的な急性胃腸炎の症状は2~3日で治ることが多いそうです。
重い人で1週間かかります。
まとめ
以上、海外で実際に食中毒による急性胃腸炎になって苦しんだ私が、治し方や治るまでの過程を自分の体験も踏まえて解説させていただきました。
もちろん病院に行く選択肢もないわけではないですが、基本的には急性胃腸炎は自力で治せる病気で、病院に行く意味もそんなにありません。
なにより下痢が止まらない状態で病院とか行けないのが普通ですしね。
ってことでこの記事が急性胃腸炎になった人の役に立てれば幸いです。
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