内臓疾患

急性胆嚢炎&胆管炎で救急車を呼び、手術と鼻チューブによる入院治療をした話。


急性胆嚢炎は胆嚢に胆石が生じて右腹部激痛が走ります。

胆管炎は胆管に感染が生じた状態でこちらも右腹部に激痛が走ります。

激痛で動けなくなり救急車を呼んでから病院で胆嚢手術を受け、その後流動食と鼻チューブによるつらい治療を行った体験を語ります。

わたしが急性胆嚢炎&胆管炎になった原因

胆嚢に胆石が出来てしまい、その石が総胆管まで落ちて詰まったことで炎症が起こり、急性炎症を起こしたようです。
 

大きな胆石が胆管の入り口に詰まるだけであれば胆嚢炎だけで済む場合が多いのですが、私の場合は細かい胆石がたくさんあり、細かいために総胆管にまで落ち込んで、総胆管も炎症を起こしたため、胆管炎も同時に発症。

そのため、総胆管内の結石を除去する処置も必要でした。
 

なぜ胆石が出来たかというところにおいては、結石が出来やすい体質が関係しており、特に女性は多いです。

が、私はこの病気を発症する数ヶ月前に急性骨髄性白血病治療を終えて退院したばかりでした。
 

入院当初は関係ないと言われましたが、もしかしたら、白血病治療の過程で大量の輸血や抗がん剤による骨髄抑制によって壊れた赤血球がビリルビンとなって胆嚢内にビリルビン結石という形で出来やすいリスクがあり、実際に私の胆嚢内の結石はビリルビン結石だったので、白血病が関係しているかもしれない、とは言われましたが、それは結果的には憶測のままです。

急性胆嚢炎&胆管炎の症状

救急搬送される前から時々上腹部の痛みを感じてたことはありましたが、ある夜中にのたうち回るほど激しい痛みを感じ、どうにもこうにも辛く、救急車を要請。

あまりの痛さに過呼吸になったほどです。
 

その数日後に腹腔鏡手術で胆嚢を摘出しましたが、その日の夜は寝がえりが打てず動けないので、腰の痛みが激しく辛かったです。

正直、手術の傷の痛みは大したことありませんでしたが、腹腔内に入れられた空気が起き上がると肩まで移動し、鎖骨から首がとても痛かったです。
 

さらに、もう一度内視鏡的に総胆管の結石を除去するという処置が行われ、その後2日間、胆汁を外に出すためのチューブが肝臓内の胆管から鼻を通して外に出すという状態が続きました。
 

チューブが喉を通っているので、これが常に嚥下反射を起こし、オエオエする状態が2日以上続きとても食事どころではありませんでした。

振り返れば、発症時の激しい腹痛とこのドレーンチューブが一番辛かったです。

急性胆嚢炎&胆管炎の治療方法として行ったこと

搬送された夜中に緊急処置としてERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)という処置によって総胆管にチューブを入れてもらい、症状は安定しました。

超音波検査や採血、術前の運動負荷心電図検査や呼吸機能検査を受け、胆嚢摘出手術が決まりました。
 

その数日後に腹腔鏡手術で胆嚢を摘出しましたが、その日の夜は寝がえりが打てず動けないので、エコノミー症候群を防ぐためのマッサージ器具を足に付けられ、痛み止めの点滴を投与されました。
 

手術前日の夜を最後に手術日は絶食絶飲で、次の日から流動食が始まりました。

が、また数日で絶食。
 

私の場合は総胆管に結石が落ち込んで胆管炎も起こしていたので、それを除去するという処置が残っていたためです。

これは、EST(内視鏡的乳頭切開術)という処置で、まず十二指腸の乳頭部を切開し、そこまでチューブを挿入して総胆管内全ての結石を除去し、同時にENBD(内視鏡的経鼻胆道ドレナージ)といって胆汁や膵液を一時的に鼻を通して外に出すという処置を受け、2日間、チューブが鼻から出ている状態が続きました。
 

入院中は、膵臓食という病院食が出されました。

まったく脂肪分のない食事で、白身の魚の煮物や鶏ささみ肉や胸肉、豆腐などで、食事の量は普通の成人と同じ量でした。
 

EST、およびENBDの処置を行うと膵炎を起こすリスクがあるということで、アミラーゼの数値を2日間確認されました。

そして問題がないということで、やっと鼻のチューブは抜けました。
 

鼻のチューブは喉を通って肝臓内にまで伸びていたので、喉に違和感と常に嚥下反射(オエオエする状態)があったので、それがとても辛く、夜は睡眠剤を点滴してもらってとにかく早く寝るようにしていました。
 

その後、2日ほど入院生活を送った後、胆管系の数値も安定したということで退院。

私の場合は半月の入院生活となりました。
 

退院から半月後に、執刀医の診察を受け、摘出した胆嚢の病理所見などを聞き、傷の具合を見てもらい、治療は終わりました。

急性胆嚢炎&胆管炎の治療の効果や費用について

症状はどれくらい改善したか?

最初は脂っこい食事を避けるように言われていましたが、今では何でも食べています。

傷の痛みや腹空内の空気により肩の痛みなどは1週間ほどでなくなりました。

胆嚢はなくなりましたが、特に生活上の制限はなく、今では発症前とまったく同じ生活をしています。

急性胆嚢炎&胆管炎の治療にかかった日数

約半月の入院生活を送りました。

急性胆嚢炎&胆管炎の治療にかかった費用

約13万円です。

急性胆嚢炎&胆管炎に悩んでる人へのアドバイス!

急性発症する病気ですし、すぐに手術となるので、この病気で苦しむ期間はとても短いし、簡単な手術ですぐに治ります。

腹腔鏡の手術自体は1時間ほどで終わる簡単は手術ですし、胆嚢炎だけであれば数日で退院出来るほどです。
 

胆嚢は摘出してもまったく問題ありません。

脂っこい食事を避けるようには言われますが、大量の揚げ物ばかり食べるというような食事さえしなければまったく普通の生活が送れます。

執刀医を信じて安心して手術を受けてください。

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